魚食の新たな魅力を引き出す「フードシナジー」
株式会社万城シーズニングパートナーズ(以下、BSP)は、食材の組み合わせによって栄養価を高める新しい食事術「フードシナジー」の展開を推進しています。本記事では、BSPが何を目指しているのか、そして「フードシナジー」がどのように生活を変えるかを掘り下げていきます。
フードシナジーの考え方
「フードシナジー」とは、異なる食材を組み合わせることで、栄養素の吸収率が上がるという理論です。例えば、ニンジンに含まれるβカロテンは、油との組み合わせによってその吸収率が飛躍的に増加します。このように、食材同士の相乗効果を活用することが、健康的な食事を実現する鍵となります。
取り組みの背景
近年、日本国内で魚を食べる機会が減少しています。BSPはこの現状を受けて、フードシナジーを利用して魚食の推進を図っています。魚介類は多くの栄養素を含み、その健康効果は広く知られていますが、調理方法や価格の高さが問題とされています。そこで、魚介と野菜を一緒に摂ることで、調理の手間を減らしながら栄養素を効率よく摂取する方法を提案しています。
具体的な取り組み
BSPでは、東京慈恵会医科大学の管理栄養士である赤石定典氏と共同で、フードシナジーの効果を検証する取り組みを展開中です。数値的にフードシナジーの効果を示し、消費者がその魅力を実感できるように、レシピの強化を行います。特に、鮮魚と野菜を組み合わせたメニューを展開することで、さまざまな栄養素をバランスよく取り入れることを目指しています。
新商品とレシピの展開
9月には、つけ魚用の業務用オイルソースが新たに登場し、これを利用したフードシナジーメニューの検証を行います。赤石氏とともに開発したこのソースは、魚をより美味しく楽しむためのものです。さらに、60種類以上のフードシナジーレシピがすでに揃っており、これからもメニューのバリエーションを増やしていく予定です。これらのレシピは、家庭で簡単に作れるものから紹介します。
店頭訴求と評判の獲得
また、店頭でのプロモーションにも力を入れており、食材の栄養素の相乗効果を視覚的に表現したPOP(ポイントオブパーチェス)を展開する予定です。視覚的に訴求しやすいフードシナジーアイコンを導入することで、消費者が興味を持ちやすくなるよう工夫しています。
コメント
BSPの代表取締役、三代康雄氏は、「生鮮食材をもっとおいしく、食卓を楽しく豊かに」という理念のもと、魚食の機会創出に力を入れています。赤石氏との協力を通じて、食材から健康を享受する重要性を伝え、消費者に喜ばれる商品作りを追求します。
赤石氏も、「食材から栄養を摂取することは健康な身体作りに不可欠であり、様々な味を楽しむことも大切」との考えを示しています。
結論
BSPが推進する「フードシナジー」は、魚や野菜の組み合わせを通じて私たちの食生活を見直すきっかけを提供します。今後の展開に注目し、多くの家庭での魚食の増加を期待したいものです。