自律走行ロボット「Adam」
2025-12-24 11:15:42

輝翠の自律走行AIロボット「Adam」がオーストラリア市場に進出!

近年、農業の分野での自動化が進展していますが、その中でも特に注目を集めているのが輝翠株式会社の自律走行AIロボット「Adam(アダム)」です。宮城県仙台市に本拠を置く同社は、2021年に設立され、AI技術を用いたアグリテクノロジーの先端を行っています。今回、Adamのオーストラリア市場への展開が正式に発表されました。このプロジェクトは特に草刈り作業の自動化を目的としており、オセアニア地域での初めての導入事例となります。

オーストラリアの農業環境は多様性に富んでおり、洋梨、ぶどう、柑橘類などの果樹が広く栽培されています。これらの果樹園は「永年作物栽培」と呼ばれ、同じ樹を何年もかけて育て続ける独特の特性を持っています。そのため、草刈りの際には樹の根元や支柱といった障害物を避ける必要があり、ロボットの走行には高い精度が求められますさらに、オーストラリアの土壌は凹凸が多く、ぬかるみも発生しがちです。このような厳しい条件下での草刈りは、これまで多くのロボットが挑戦してきた課題でもありますが、最適な解決策が見出せていませんでした。

輝翠が開発したAdamに搭載されたサスペンションおよびステアリングシステムは特許を取得しており、他社製のロボットと比較しても不整地における走行安定性が非常に高いと評価されています。これが今回の導入決定の大きな要因となったのです。加えて、Adamには草刈りアタッチメントが装着されており、電動駆動の3枚ブレード構造を持ったこのアタッチメントは、高い除草性能を発揮するだけでなく、簡単に本体から着脱できるため、農作業の効率化に大きく貢献します。

さらに、輝翠は現在農薬散布用のアタッチメントも開発中であり、今後の展開にはさらなる期待が寄せられています。Adamは単に運搬機能を備えるだけでなく、作業に応じてアタッチメントを変えることで、多様な農作業に対応可能です。これにより、オーストラリアの農家にとっては、労働力不足を補い、作業効率を向上させる強力な味方となるでしょう。

今後、輝翠は国内外での農業自動化実現に向けて、引き続き技術開発を進め、現場での活用を図ることで、より多くの農家に貢献していく方針です。自律走行AIロボット「Adam」の導入は、オーストラリアの農業を次のステージへと押し上げる重要な一歩になることが期待されています。

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この革命的な技術が、より多くの農業現場で活用され、農業分野でのイノベーションが加速することを願っています。


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会社情報

会社名
輝翠株式会社
住所
宮城県仙台市青葉区荒巻青葉468-1 東北大学マテリアル・イノベーション・センター青葉山ガレージ内
電話番号
050-7103-9978

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