自然保護助成制度
2025-03-26 11:45:59

自然保護の未来を支える「第21期ナショナル・トラスト活動助成」のご案内

自然保護のための助成金「第21期ナショナル・トラスト活動助成」



自然環境の保護が叫ばれる中、特に重要なのが希少な動植物や美しい風景の維持です。特定の獣道や草原、湿原は、その価値が認識される一方で、保護区に指定されていないことから、失われつつある自然も存在しています。そこで、未来の子供たちにこれらの自然を残すため、ナショナル・トラスト活動を行う団体を支援する助成金制度が設けられています。この助成金は、2005年から開始され、法人格を有する団体を対象に、土地の購入や維持管理費を支援するものです。

助成金の目的と応募資格


「第21期ナショナル・トラスト活動助成」は、法人格を持つ団体、特にNPO法人や財団法人などが対象です。これらの団体は、地域の自然環境の保全を目的として活動していることが求められます。具体的な対象となる土地は、絶滅危惧種などの希少な野生生物の保護や生物多様性の確保に寄与するものです。

支援内容や助成総額


助成対象となる費用は、自然保護のための土地購入や賃貸の費用、トラスト団体の設立にかかる経費、そしてトラスト地の維持管理費用です。この助成金は、総額500万円で、各団体には最大800万円まで複数年にわたる助成が可能です。助成件数は1~2件程度を予定しています。

応募期間と助成実績


応募期間は2025年4月から2026年3月までで、助成金が総額に達し次第、募集は終了となります。これまでに、ツシマヤマネコやキタサンショウウオの生息地、阿蘇の草原など、合計18団体の活動を支援してきました。助成金を活用した土地は、共通のデザインの看板が設置され、その保護を視覚的に示しています。

ナショナル・トラストの背景


ナショナル・トラスト運動は19世紀のイギリスに起源を持ち、自然や文化的環境を守るために土地や建物を市民が買い上げて保全する活動です。日本国内でも1964年からこの運動が広がり、現在では50以上の地域で活動が続いています。この運動の重要性は、最近の生物多様性条約第15回締約国会議でも確認され、2030年までに生物多様性を保護する「30by30」の目標が設定されました。

特にナショナル・トラスト活動は、この目標達成に向けて重要な役割を果たすものとされています。全国には60カ所、1,765ヘクタールのトラスト地が存在し、地域の自然環境保全に貢献しています。

実施団体の情報


この助成金は、公財自然保護助成基金と公社日本ナショナル・トラスト協会の共同事業です。自然を次世代に残すために、皆様の積極的なご応募をお待ちしております。

さらに詳細な情報や応募方法については、ナショナル・トラスト協会の公式ウェブサイトにて確認できます。自然を守るための一歩を、ぜひご検討ください。


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会社情報

会社名
公益社団法人日本ナショナル・トラスト協会
住所
東京都豊島区西池袋2-30-20音羽ビル
電話番号
03-5979-8031

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