富士スピードウェイが選んだモバイルデバイス管理ソリューション
富士スピードウェイは、モータースポーツファンにとっての聖地として知られるサーキットですが、近年はその役割をさらに拡大しています。今回、富士スピードウェイがインヴェンティット株式会社のデバイス管理ツール「mobiconnect」を導入したことが注目されています。これは、オンラインサービスの整備や施設管理効率化を図るための重要なステップとなります。さらに、この導入により新たなスポーツ観戦体験を提供することが期待されています。
MDMソリューションの導入
「mobiconnect」はモバイルデバイス管理(MDM)ソリューションで、主に業務用のスマートデバイスを一元管理するサービスです。富士スピードウェイでは、100台以上のiPadを活用した業務を行っており、これらの端末管理が大変でした。従来は、アプリのインストールや更新作業に多くの時間を要し、現場訪問の頻度も高くなっていました。
MDMの導入によって、従来の手動での設定作業を劇的に短縮することに成功しました。設定作業の時間は、1台あたり約30分からわずか5分に縮小され、これまで時間を取られていた現場対応が大幅に削減されました。これにより、運営に携わるスタッフは一人でも複数の端末を効果的に管理できるようになり、業務の効率化が実現しました。
安全性と利便性の向上
「mobiconnect」の導入により、端末が紛失した際のリスクも軽減されました。遠隔でのロックや初期化が可能となり、位置情報の把握もできるため、広大な敷地内でも安心して運用が行えます。
このような技術的支援は、インヴェンティットのサポートによって実現しました。週に一度のWeb打ち合わせを通じて、仕様や設定の確認がなされ、信頼性の高い導入が進んだのです。これにより、富士スピードウェイは、業務の負担を軽減し、さらなるスポーツイベントの開催に備えることができるようになりました。
DX化を進めるモータースポーツ業界
松岡亮太氏は、富士スピードウェイの現状について、DX化の重要性を強調しています。特に観客層が高年齢化しているため、急激な変革を行う際には、そのバランスが求められます。既存のファンに対しても魅力的な体験を提供しながら、若年層や海外のユーザーに向けた新たな価値の創造が必要です。
今後、富士スピードウェイではインターネットを活用した予約システムなど、さまざまな試みを行う予定です。これにより、どのような利用者層でもストレスのない状況を整えることが求められています。
まとめ
富士スピードウェイが「mobiconnect」を導入したことで、業務の効率化や新しい体験価値の提供への道が開けました。インヴェンティットとしても、今後このデバイス管理ソリューションを通じて、さらなるDX推進をサポートしていく計画です。モータースポーツ業界の未来に向けて、期待が高まっています。