埼玉県立本庄特別支援学校でのAR導入
埼玉県立本庄特別支援学校は、独自の教育理念を基に、障がいを持つ児童が自立して生活できるよう支援しています。最近、AR(拡張現実)テクノロジーを導入し、自閉症児への自立活動に取り組むことを発表しました。このプロジェクトは、特別支援学校における教育の新たな可能性を示すものとして注目されています。
AR技術の具体的な活用法
今回の取り組みでは、特にKTくんという児童に焦点を当てています。彼に対して「掃除機をどこまでかけたかわかるAR」というアプリケーションを使用した自立活動の授業が実施されました。このARアプリは、市販の掃除機にiPhoneを取り付けることで、掃除機がかけられたエリアを視覚的に示してくれます。
KTくんは、導入前には掃除機をかけるべき面積の30%未満しかこなすことができず、レーザーポインターや紙テープでの指導が必要でした。しかし、AR技術を利用することで、彼は一人でも問題なく掃除機をかけられるようになりました。この変化は自立支援の観点からも大きな意味を持つものです。
本庄特別支援学校の教育目標
本庄特別支援学校は、知的障がいのある児童が集まり、地域社会に信頼される教育を実施しています。「いのちみらいなかま」という学校教育目標のもと、障がいの特性や教育ニーズに応じたカリキュラムを推進中です。自立と社会参加を目指す取り組みは、地域における特別支援教育のセンターとしての役割も果たしています。
学校HP:
本庄特別支援学校
る株式会社について
このAR技術は、る株式会社によって開発されました。まだ名前の付いていない体験を形にすることを目指す同社は、AR技術の開発だけでなく、IoT製品や広告プロモーションなど多岐にわたるプロジェクトに取り組んでいます。テクニカルな知識を活用し、新しい挑戦を続ける姿勢が、教育現場にも生かされています。
会社HP:
る株式会社
今後の展望
本庄特別支援学校とAR技術の取り組みは、今後も進化していくことでしょう。児童一人ひとりの成長をサポートするために、さらなる技術の導入や、教育方法の改善が期待されています。このプロジェクトが他の特別支援学校にも広がっていけば、より多くの児童が自立を目指し、社会へと羽ばたく手助けとなることでしょう。