綿半グループ、須江林産を傘下に加え新たな森林育成へ
綿半ホールディングス株式会社は、子会社を通じて有限会社須江林産の全株式を取得しました。このニュースは、綿半グループが持つ森林育成の強みを活かし、よりサステナブルな森林産業を実現しようという取り組みの一環です。
須江林産は1990年に長野県佐久市に設立され、2001年に法人化された企業です。主に民有林の整備や国有林における施業特請による伐採活動を専門としており、特に林業に関する豊富な知識やノウハウを備えています。伐採から植林、さらには下刈りや間伐に至るまで、多岐にわたる林業経営を手がけており、森林所有者や地方行政との強固な関係を構築しています。
この新たなグループ化により、綿半グループは素材となる木材の生産から加工、施工、そして販売に至るまで、一貫したサービスを提供することが可能になるのです。すべてのプロセスを自社で賄うことで、より効率的かつ持続可能な林業が期待されています。さらに、森林への参入は「伐る・植える・育てる・使う」という循環型林業の実現に向けた第一歩と言えるでしょう。
重要なポイントは、須江林産が抱える豊かな経験と若手技術者の存在です。20代から30代の技術職員、技能職員が多く在籍しているため、次世代の人材育成にも力を入れています。これにより、今後の森林整備においても卓越した専門性を発揮することが可能になります。また、この新たな取り組みは、地域の林業発展や経済にも貢献するものと期待されています。
「綿半グループは、森づくりを通じて地域社会と調和したビジネスを展開し、持続可能な開発目標に基づいた森林経営を進めていく考えです」と代表取締役社長である野原氏はコメントを残しています。
会社概要
- - 会社名: 有限会社須江林産
- - 所在地: 長野県佐久市岩村田1267-11
- - 資本金: 3,000千円
- - 役員:
- 代表取締役会長: 有賀 博 (綿半ホールディングス株式会社 代表取締役副社長兼任)
- 取締役社長: 須江 豊
- 取締役: 小池 淳
2024年9月6日付で須江林産は正式に綿半グループの一員となり、新たな経営体制がスタートします。今後、地域と密接に連携しながら、持続可能な森林管理や新しい価値の創造に取り組んでいくことでしょう。