Aivenがユニコーンに
2021-10-20 08:00:02

フィンランド発のAiven、シリーCエクステンションで20億ドル超えの評価額を獲得しユニコーンに

フィンランド発Aivenの急成長



フィンランドのヘルシンキに本社を置くAivenは、最新のオープンソース技術を駆使してデータプラットフォームを提供する企業です。2023年10月19日、AivenはシリーズCのエクステンションとして6000万ドルの追加資金調達を実施し、評価額が20億ドルを超えることが確定しました。これにより、Aivenはユニコーン企業の仲間入りを果たしました。

資金調達の背景



今回の資金調達では、既存の投資家であるWiL(World Innovation Lab)やIVP(Institutional Venture Partners)がリードしました。わずか7ヶ月前に1億ドルのシリーズCを成功させたこの企業の成長は、業界全体から注目されています。これまでの投資総額は2億1000万ドルに達しており、Aivenの売上は前年比100%以上という驚異的な成長を見せています。

今後の展開



調達した資金は主に、オープンソース技術の開発、スタートアップ支援プログラムの開発、国際的な事業展開に活用される予定です。特にシンガポールにオフィスを開設し、アジア太平洋地域での活動を拡大することが目標です。加えて、オープンソースプロジェクトへの貢献も継続し、既に立ち上げたオープンソースプログラムを通じて、企業のオープンソースへの投資を促進します。

さらに、Aivenは2023年12月に独自のスタートアップ支援プログラムを開始予定です。このプログラムに参加したスタートアップは、Aivenの専門知識とプラットフォームを1年間無料で利用できるようになります。これは新興企業の成長を後押しし、テクノロジー分野でのイノベーションをさらに進めるための重要なステップです。

Aivenのサービスと利点



Aivenのサービスを利用することで、企業はApache Kafka、Cassandra、OpenSearch、M3、PostgreSQLといった人気のオープンソースデータインフラを短時間で利用可能になります。IDCホワイトペーパーによると、Aivenを導入した企業はコスト削減や開発効率の向上などにより、3年間で340%のROIを達成しています。これは、Aivenが提供するクラウドデータインフラの管理が、企業の事業成果に直結することを示しています。

CEOのコメント



AivenのCEOで共同設立者のオスカリ・サーレンマーは、「今回の資金調達は、Aivenが目指すグローバルな展開とオープンソースコミュニティへの貢献において重要な一歩となります。この挑戦は、開発者がイノベーションに集中するためのサービス提供につながると確信しています」と述べています。

また、WiLのパートナーである代田常浩氏は、Aivenが急成長しているデータクラウド市場にもたらす影響を評価し、同社のオープンソース技術に対する市場支持がさらに強まることを期待しています。

Aivenの未来



Aivenは、ヘルシンキに本社を構え、ベルリン、ボストン、トロント、シドニーにも拠点を持つ企業です。彼らの提供するサービスは、クラウドベースのデータインフラの管理を効率化し、企業が本来のコアアプリケーションの開発に集中できる環境を整えています。これにより、Aivenはオープンソースのビジネス成果を引き出し、企業変革を促す重要な役割を担っています。今後もAivenは世界中の企業と共に成長し続けることでしょう。

会社情報

会社名
Aiven Ltd.
住所
Antinkatu 1, 6th Floor, 00100 Helsinki, Finland
電話番号

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