株式会社ワールドと神戸市が共催する『ワールド エコロモ キャンペーン×神戸市SDGs』が、2025年1月10日から3月28日までの78日間にわたり、神戸市営地下鉄13駅で実施されます。このキャンペーンでは、気軽に利用できる衣料品回収ボックスを設置し、市民の皆さんに身近な場所でのリユース・リサイクルの参加を促進します。
特に注目すべきは、回収された衣類の収益が神戸市の子どもたちの支援に活用される点です。廃棄率68%ともいわれる神戸市において、衣服の廃棄を減らし、持続可能な社会の実現に向けて大きな一歩を踏み出すことが期待されています。
回収ボックスは、以下の神戸市営地下鉄の13駅に設置されます。
- - 【西神・山手線】三宮、湊川公園、新長田、板宿、妙法寺、名谷、学園都市、西神南、西神中央
- - 【海岸線】三宮・花時計前、ハーバーランド、和田岬、新長田
回収時間は、月曜日から日曜日までの日々行われ、リユース可能な衣料品1点から投函可能です。他社製品も対象となり、ストールやマフラー、ネクタイ、バッグなども回収します。ただし、アクセサリーや下着類、靴下は対象外であり、投函する際には洗濯してから持参することが求められます。
この取り組みは、地域住民が日常的に利用する地下鉄駅を活用しており、多くの人々が気軽に参加できるチャンスを提供します。衣料品の回収による収益は、未来を担う子どもたちへの支援活動に寄付され、地域全体の持続可能な発展が促進されることを目的としています。
さらに、衣料品の回収プロセスは高齢者の就労支援にもつながります。回収された衣料品はパーソルビジネスプロセスデザインとの協力で実施され、株式会社Kurokawaがリユースやリサイクルを担うことで、地域に新たな価値を生み出す一助となります。
このキャンペーンにより、神戸市は資源循環型社会の実現を目指し、同時に市民の環境意識を高めることを目的としています。『エコロモ』という名称は、“エコロジー”と“衣(コロモ)”を組み合わせたもので、ワールドが2009年から始めたこの社会貢献活動は、これまでに累計1,861万点以上の衣料品を回収し、多くの子どもたちに支援を届けてきました。
今後もワールドは持続可能な社会の実現に向け、地域社会や環境に貢献する活動を展開していく意向を示しています。それにより、神戸市はエコロモキャンペーンを通じて持続可能な未来を築くための重要な一歩を踏み出したのです。