三重県の小学生が地元の海の現状を学び、未来の海を守るための活動を行う海洋体験学習イベント「みえのうみ通信社2024~伊勢の名産ピンチ?養殖カキを徹底調査!~」が、2024年8月5日(月)・6日(火)に開催されます。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環として、三重県各地から集まった小学5年生~6年生のこども記者20名が、三重県の名産である養殖牡蠣に近年起きている変化について調査、取材を行います。
近年、伊勢湾の養殖カキの出荷時期が11月からとなっていることに注目し、その原因を探ります。地球温暖化の影響だけでなく、植物性プランクトンの減少、栄養塩の減少など、さまざまな要因が考えられます。こどもたちは、三重県水産研究所での学習や浦村での牡蠣養殖筏の見学、答志島での海の観察、磯での生物観察などを通じて、伊勢湾の生態系や養殖カキの現状について学び、海の未来について考えます。
イベントでは、三重県水産研究所での学習を通して、伊勢湾の環境問題について専門家から学び、浦村での牡蠣養殖筏見学では、実際に養殖が行われている現場を見学し、漁師の方々から話を聞くことで、養殖カキの現状を深く理解します。さらに、答志島での海の観察では、植物性プランクトンを採集し、顕微鏡を使って観察することで、海の生態系について学び、磯での生物観察では、多様な生物が生息する磯の環境について学びます。
こどもたちは、これらの体験を通して、伊勢湾の養殖カキが直面している課題や、海の環境問題について理解を深め、未来の海を守るために自分たちでできることを考え、行動を起こすきっかけとなるでしょう。
こどもたちの取材の成果は、三重テレビ放送「みえのうみやに」や、鳥羽市浦村の名物牡蠣せんべいとのコラボレーションなどを通じて発表されます。
このイベントを通して、こどもたちが海への関心を高め、未来の海を守るために積極的に行動するようになることが期待されます。