西日本最大規模の自己託送型太陽光発電所開設
ニフコが新たな試みとして、再生可能エネルギーの導入を加速させるために、自己託送型の太陽光発電所を設置することを発表しました。この発電所は、2025年10月1日から運用が開始され、特に注目すべきは西日本で最大規模の1.8MWの施設であるという点です。
発電所の概要
この太陽光発電所は、神奈川県横須賀市に本社を置くニフコが所有し、愛知県みよし市のカネヨシみよし物流センターの屋上に設置されます。設置面積は8000㎡を超え、再生エネルギー比率は4.1%向上し、既存のシステムと合わせると総再エネ比率は5.9%に達します。これにより、CO₂排出量は4.4%削減され、全体で6.2%(約1049トンのCO₂削減)が見込まれます。
発電された電力は、距離約8kmのニフコ名古屋工場に自己託送されるほか、余剰電力は市場での売電にも活用されます。大規模発電所の無駄とコスト問題を解決するこの仕組みは、再生可能エネルギーの効率的な利用によって地域の脱炭素化にも寄与します。
スキームの利点
今回の取り組みは、電力需要を抑えながら、余剰電力を市場に売却することで大規模発電所設置の課題を解消します。また、デジタルグリッド株式会社が提供する「デジタルグリッドプラットフォーム(DGP)」を活用し、発電の予測や計画書の提出、余剰電力の取引を円滑に進めます。
このように、発電者と需要者が直接電力を売買できる環境を整えることで、再生可能エネルギーの利用が促進される期待が高まっています。
社会的意義と地域貢献
社会的に見ても、自己託送型スキームは長期連休時に電力使用量が少なくなるニフコ名古屋工場での余剰電力を市場に売ることでCO₂削減に寄与します。再生可能エネルギーの地産地消は地域の脱炭素化を進める重要な要素と位置付けられています。
各社の役割と連携
ニフコ、カネヨシ、FD、デジタルグリッド各社は、それぞれの専門性を活かしてこのプロジェクトに取り組んでいます。ニフコは発電所の所有と運用、カネヨシは発電所の設置と供給、FDは設計と施工を担当、デジタルグリッドは電力取引を支えるシステムを提供しています。さまざまな企業の連携が、この新しいエネルギーシステムを支えているのです。
取材連絡先
本取り組みに関する取材や詳細情報の問い合わせは、下記の各連絡先までお願い致します。
総務部総務課(
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TEL: 080-4388-3635/03-6256-0008
この新しい試みが、日本の再生可能エネルギーの未来にどのように影響するのか、注目が集まります。