日本化学産業、リサイクル銅技術でUL認証更新
日本化学産業株式会社(社長:角谷博樹)は、2025年7月から埼玉工場(埼玉県草加市)で生産する「酸化第二銅DC」が、信頼性の高い国際的な第三者認証機関であるUL Solutions社によるUL 2809-2の年次更新を完了したことを発表しました。この認証により、当社がリサイクル銅を100%使用した製品の安全性が保証されることとなります。
リサイクル技術の重要性
化学産業界では、金属資源の有効活用が求められています。当社では、使用済みエッチング液や銅スクラップといったリサイクル原料を用いて、独自の技術に基づいた酸化第二銅DCの製造を行っています。このプロセスを通じて、限りある金属資源の循環利用を促進し、地球環境への負荷を軽減することを目指しています。
グローバルな貢献
近年、環境問題が顕在化する中、資源のリサイクルはますます重要となっています。特に、再生可能な資源の使用が促進され、国際的な基準に沿った製品の提供が期待されています。これに応える形で、当社の酸化第二銅DCがUL認証を取得したことは、製品のリサイクル材含有量に対する信頼性をさらに高め、サプライチェーン全体での持続可能な資源利用の実現に寄与するものです。
従業員の意識改革
このUL認証の更新は、2030年に向けた当社の中期経営計画の一環として位置づけられています。この計画では、循環型社会の実現に向けての取り組みや、脱炭素社会の構築を目指しています。企業全体としてリサイクルビジネスへの注力を強化し、従業員一人ひとりの意識改革を促すことで、資源循環社会の実現に向けたロングターム戦略を推進しています。
未来を見据えた取り組み
また、当社は海外にも目を向けており、タイの連結子会社であるSIAM NKS CO., LTD.でも酸化第二銅DCの製造を行っています。こちらも2024年11月にUL認証を取得する予定であり、国際的な展開により、さらなる環境貢献を目指していきます。今後も持続可能な未来を実現するための技術革新とビジネスモデルの構築に努め、企業の社会的責任を果たしていきます。
UL認証の重要性とは
UL Solutions社が策定したUL 2809-2は、製品のリサイクル材含有量を評価・検証するための国際的な基準です。この認証により、製品の環境性能が保証され、消費者や取引先に対しても透明性が向上します。当社の酸化第二銅DCがUL認証を受けることで、信頼性の高い製品として市場での競争力も高まるでしょう。
このような取り組みを通じて、日本化学産業は今後も持続可能な社会作りに貢献していく所存です。リサイクルビジネスの強化は、企業の成長だけでなく、地球環境の保護にも繋がることでしょう。