重版決定!R・F・クァンの新作ファンタジイ
翻訳の魔法をテーマにした本格ファンタジイ作品『バベルオックスフォード翻訳家革命秘史』が、東京創元社から2月12日に刊行され、瞬く間に重版が決定しました。この作品は、言語の力を駆使し、19世紀の大英帝国の覇権を背景に展開される壮大な物語です。
物語は、広東からオックスフォード大学の王立翻訳研究所に新入生として入学した中国人少年ロビンを中心に描かれます。彼は、異なる言語の単語の意味のずれを理解し、翻訳の力を手に入れていく物語の主人公です。物語の舞台は、言語による魔法が世界の命運を握る時代。ロビンは厳しい訓練を受けることで言語のエキスパートへと成長しますが、それと同時に大英帝国に叛旗を翻す秘密結社の存在を知ることになります。
著者のR・F・クァンは、中国の広州市で生まれ、アメリカに移住し、ケンブリッジ大学やオックスフォード大学で学んだ経歴を持っています。彼の作品は、歴史とファンタジイが巧みに織り交ぜられ、想像力豊かな世界が広がります。本作は、2022年に発表され、ネビュラ賞とローカス賞の二冠を達成。一見するとジャンルを超えたこの作品は、多くの読者を惹きつけることでしょう。
本書の魅力の一つは、影山徹さんによる美しいカバーイラストです。また、刊行に際しては、鈴木康士さんが魅力的なキャラクターイラストを描き下ろしています。これらは店頭POPや東京創元社の公式SNSでも見ることができ、作品の世界観に引き込まれることでしょう。
翻訳者の古沢嘉通さんや担当編集者から寄せられたコメントも反響を呼んでおり、作り手たちの情熱が感じられます。この冬、待望の本作を手に取る絶好の機会です。上下巻が同時発売されており、上下共に1000ページ以上のボリュームです。今冬最大級のファンタジイ大作をぜひお楽しみください。
『バベルオックスフォード翻訳家革命秘史』は、翻訳の魔法とそれによって引き起こされる歴史のドラマを描き出しています。言葉の力とは何か、どのように人間の運命を変えうるのか、この物語を通じて深く考えさせられることでしょう。読者の皆さん、一緒に未知なる世界へ飛び込んでみませんか?
作品情報
- - タイトル:バベルオックスフォード翻訳家革命秘史
- - 著者:R・F・クァン
- - 訳者:古沢嘉通
- - 発行元:東京創元社
- - ISBN:978-4-488-01691-3 (上巻)、978-4-488-01692-0 (下巻)
この作品は、翻訳の精緻さと歴史的な背景を組み合わせた、エンターテイメント性の高い小説です。今後の展開にぜひご注目ください!