株式会社RYODEN、三井・ケマーズ社の「eRネットワーク®」に参画
2025年9月10日、株式会社RYODENは三井・ケマーズ フロロプロダクツ株式会社が提供する「eRネットワーク®」に参画する意向を表明しました。これにより、RYODENは次世代低GWP(地球温暖化係数)冷媒の販売だけでなく、使用済み冷媒の回収、再生、再利用を統合的に提供するサービスを開始します。この取り組みは、地球環境に配慮した持続可能な社会の実現を目指すものです。
環境志向の背景
近年、フロン排出抑制法により、業務用冷凍空調機器の使用者は冷媒の回収と適正な処理が義務付けられています。RYODENは「脱炭素社会の実現」という目標を掲げ、再生可能エネルギー導入への取り組みを進めており、温室効果ガス削減に努めています。「eRネットワーク®」への参画により、クリーンでエコフレンドリーな冷媒を用いた設備の販売と冷媒再生を一体的に提供し、顧客のニーズに応えつつ環境負荷を低減することを目指します。
「eRネットワーク®」の特長
「eRネットワーク®」は、環境規制が厳しくなっている中でも冷媒のビジネスを止めないためのプログラムです。このシステムでは、次世代低GWP冷媒を採用した新機器への更新を促進し、既存のR22やR404Aなどの冷媒を回収・再生することで、維持管理中の機器の稼働を継続できるようにします。これにより、冷媒の入手困難さからくる機器の停止リスクが軽減され、安定した運用が可能になります。
主なメリット
1.
供給保証:回収した冷媒に応じた供給を保証し、安定した運用をサポート。
2.
コスト削減:再生処理によりエネルギー消費を抑え、処理費用のコストダウンを実現。
3.
環境負荷軽減:再生処理は破壊処理に比べ、CO2排出量を約98%削減可能。
関係者の声
三井・ケマーズ フロロプロダクツ株式会社の執行役員である堀尾文徳氏は、同社が20年以上冷媒の回収・再生処理を行ってきた実績を踏まえ、環境規制が厳しくなる中でHFC冷媒の確保も必要であると指摘しています。「eRネットワーク®」は、環境対応型で持続可能なシステムとして、顧客にとって価値のあるソリューションを提供できると強調します。
また、RYODENの八道啓一氏は、厳しい環境規制やエネルギー価格高騰の中で、次世代冷媒の導入が求められていると述べ、「eRネットワーク®」への参画により冷媒のメンテナンス用の安定確保ができ、CO2排出量を削減するチャンスであると語ります。冷媒再生率の向上を目指し、業界全体での取り組み強化が必要です。
企業情報
所在地:東京都港区
設立年:1963年
主な事業:フッ素樹脂、冷媒、消火剤等の製造販売
詳細:
公式サイト
所在地:東京都豊島区
設立年:1947年
主な事業:FAシステム、冷熱ビルシステム、エレクトロニクス
詳細:
公式サイト
今後、RYODENと三井ケマーズ社のコラボレーションにより、持続可能な未来に向けた新たな冷媒ソリューションが期待されます。両社の取り組みが多くの企業や家庭に広がり、より良い環境づくりに貢献することを願います。