訪日外国人おみやげ
2017-09-13 11:01:04

訪日外国人のための農畜産物おみやげ、検疫手続きのサポート向上へ

訪日外国人旅行者向けおみやげの新たな取り組み



一般社団法人ジャパンショッピングツーリズム協会(JSTO)とジャパンホートビジネス株式会社は、訪日外国人旅行者が日本で購入した農畜産物を海外に持ち出す際の検疫手続きを簡素化するための取り組みを始めました。この取り組みは、農林水産省の「おみやげ農畜産物検疫受検円滑化支援事業」の一環として実施されます。

この背景には、訪日旅行者が農畜産物をおみやげにしようとする際に、持ち運ぶ品目や行き先によって求められる検疫条件が異なることから、手続きが複雑で面倒だと感じる問題があります。これに対処するため、JSTOは楽に持ち出せる方法を模索し、以下の3つの具体的なモデルを提案します。

1. EU向けかんきつの販売モデル



実施時期:11月上旬〜12月中旬
産地:高知県北川村

高知県北川村で栽培される高品質なゆずなどのかんきつ類は、フランスを始めとするEU諸国から高く評価されています。この特選かんきつを訪日外国人旅行者向けのおみやげとして提供し、羽田空港や成田空港で、輸出検疫を受けた状態で入手できるようになる予定です。

2. EU向け盆栽の販売モデル



実施時期:8月25日〜11月30日
実施場所:成田空港

日本の伝統文化を象徴する盆栽は、特に欧米諸国で人気を博しています。この盆栽をEUからの旅行者向けに用意し、同様に成田空港にて輸出検疫を受けた状態で受け取れるモデル販売を実施します。

3. 米国向け牛肉の販売モデル



実施時期:9月中旬〜2018年1月下旬
産地:岐阜県

岐阜県で生産された飛騨牛などの和牛は、牛肉の一大消費国である米国でも人気があります。このプロジェクトでは、そうした人気の牛肉を訪日外国人向けのおみやげとして提案し、羽田や成田空港で検疫手続きを経て受け取れるモデルを提供します。なお、安全で長時間の保冷を可能にするため、トッパン・フォームズ株式会社から提供される高機能保冷剤「メカクール」を活用します。

4. 検疫手続きの円滑化説明会の開催



さらに、JSTOではこれらの検疫手続き円滑化モデルを多くの人々に知ってもらうため、生産者や販売事業者、観光事業者、物流業者などを対象に全国8か所で説明会を開催します。この機会に、生産者と関連事業者とのビジネスマッチングも実施される予定です。

実施場所と期間


  • - 実施場所: 札幌、仙台、東京、名古屋、関西国際空港、岡山、福岡、那覇(全8回予定)
  • - 実施期間: 2017年11月〜2018年2月(予定)

このように、訪日外国人を対象としたおみやげの検疫手続きが円滑化されることで、もっと多くの旅行者が日本の農畜産物をお土産にすることが可能になるでしょう。観光業界のさらなる活性化にもつながることが期待されます。

会社情報

会社名
一般社団法人ジャパンショッピングツーリズム協会
住所
東京都千代田区平河町1-4-3平河町伏見ビル9F
電話番号
03-6435-9116

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