日本のアニメーション作家の新たな挑戦、第二期採択アーティスト発表
「New Way, New World: Program for Connecting Japanese Animators to the World」(略称:NeW NeW)では、記念すべき第2期の採択アーティスト3名が決定されました。このプログラムは、国際的に活躍するアニメーション作家の育成と支援を目指し、新たな才能の発掘を行っています。
第二期採択アーティストのご紹介
今回選ばれたアーティストは以下の三名です:
1.
大前奨平 - 作品企画『萌しのころ』
2.
工藤雅 - 作品企画『Sing by Ear』
3.
榊原澄人 - 作品企画『子どもたちの霊歌』
それぞれのアーティストは独自の視点で新作企画に取り組み、国際的な評価を得ることが期待されています。特に、大前奨平氏は群馬県東吾妻町生まれ。自然の中で育ったその経験を元に、日常の情景をユーモラスに描いています。短編作品においてもコロナ禍の日常を描いた『或る日』や、紛争や災害をテーマにした作品『Rhythm War』など、幅広いテーマに取り組んでいます。
工藤雅氏は、時間や空間、記憶をテーマにしたドローイングアニメーションと、古典的な写真技法を駆使して作品を制作しています。彼のアニメーションは国内外の映画祭でも上映され、評価を受けています。そして、榊原澄人氏は、個人的な題材を基にした映像インスタレーションやペインティングを手掛けており、複数の同一人物が同時に映し出される作品が特徴です。
プログラムの目的と支援メニュー
NeW NeWでは、日本の短編アニメーション作家を対象に、国際的な舞台での活躍を支援しています。採択された作家には、新作企画に対するコーチングや各種レクチャー、国内外のアニメーション映画祭への参加を通じたネットワーキングなどが提供され、アニメーション作家としてのスキルと国際的な関係性を構築することが可能です。
特に今期からはプロデューサーとの協働を視野に入れた育成が行われ、採択されたアーティストはプロデューサーとともに企画開発を進めることができます。
育成プログラムの具体例
- - 新作企画に対するコーチング
- - 国内外専門家によるレクチャーやワークショップ
- - 国内外映画祭への参加・発表機会の提供
- - 企画開発に関わる費用支援
これらの育成プログラムは、2025年11月から2026年8月にかけて実施され、各アーティストが新作を制作し、発表に挑戦します。また、次のサイクルの公募も2025年11月に開始される予定です。
文化庁とCG-ARTSによる運営
このプログラムは文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会、CG-ARTSの共催により運営されており、文化庁の補助金によって支えられています。短編アニメーション分野の育成プログラムとして、若手作家の能力向上や国際的なプレゼンスの拡大を図っています。
最新情報はウェブサイトで
本プログラムの詳細や最新情報は以下のウェブサイト及びSNSをご覧ください。
日本のアニメーション界における新たな才能の誕生が、今後ますます楽しみです。アーティストたちの活躍にぜひご注目ください!