国内保育業界初!宮前保育園のISO10002認証取得の背景とは

保育業界の新たな風、宮前保育園のISO10002取得



BSIグループジャパン株式会社が、教育・保育業界で国内初となるISO10002(苦情対応マネジメントシステム)の認証を、社会福祉法人宮前保育園に授与しました。この認証取得は、共働き家庭の増加による保育需要の高まりを背景に、保育者と保護者との信頼関係構築に寄与するものと期待されています。

高まる保育の重要性と課題


近年、家庭の事情から保育所を利用せざるを得ない親が増加し、保育園の役割はますます重要となっています。しかし、一方で「モンスターペアレンツ」と呼ばれる保護者からの理不尽な要求に悩まされる保育士も増えており、悪化する保育環境が問題視されています。このような社会的背景を受けて、宮前保育園は問題解決の手段として、ISO10002の導入に踏み切りました。

ISO10002導入の背景と過程


宮前保育園は、すでにISO9001(品質マネジメントシステム)やISO14001(環境マネジメントシステム)を取得しており、その経験からマネジメントの重要性を深く理解しています。ISO10002の導入にあたっては、以下のステップを踏んでいます。

1. ISO9001取得(2001年) – 業界初の取得により、品質マネジメントの重要性を実感。
2. 勉強会への参加 – BSI主催のISO10002勉強会に参加し、苦情対応マネジメントの意義を学ぶ。
3. さらなる統合を見据えた導入 – ISO9001とISO14001の統合を視野に入れ、保護者の満足度向上を目指してISO10002を早期に導入。

このようにして、宮前保育園は保護者と子ども達との信頼関係を深めるための土台を整えました。

苦情対応と保護者との関係


苦情は、単に不満を示すものであるだけでなく、適切な対応がなされない場合には更なる不満を生む可能性があります。宮前保育園は、苦情対応マネジメントシステムを活用し、保護者の立場に立った解決策を模索しています。園長の窪田嘉代子氏は、保護者が大切なお子さんを預ける選択をしていることに感謝し、その信頼に応えるために、コミュニケーションを密にし、改善に努めることの重要性を強調しています。

保育園と家庭のパートナーシップ


宮前保育園では、保育士と保護者の信頼関係を深めることが、子ども達の成長に大きな影響を与えると認識しています。窪田氏は、保護者の期待に応えることが、最終的には保育の質を向上させると考えています。この見解は、苦情対応を通じて深まる信頼関係にもつながっていきます。

ISO10002の意義とBSIについて


ISO10002は、顧客の苦情を適切に処理するためのマネジメントシステムであり、特に消費者庁創設後、注目を浴びています。BSIは、1901年に設立され、ISO規格の認証を世界中で行っている中で、特に英語圏においてその権威を誇っています。日本においても、BSIグループジャパンは、ISOマネジメントシステムの導入におけるリーダーとしての役割を果たしています。

まとめ


宮前保育園が取得したISO10002は、保護者と保育士とのパートナーシップを強化し、より良い保育環境を築くための重要な道筋と言えるでしょう。教育・保育業界が抱える課題に対して、積極的に取り組む姿勢は、多くの保育施設にとっても模範となることでしょう。

会社情報

会社名
BSIグループジャパン株式会社
住所
東京都港区北青山2-12-28青山ビル5階
電話番号
03-6890-1174

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。