トイレの川柳がアニメーションに!東京工芸大学学生が「TOTOトイレ川柳20回記念1(ワン)ロールシアター」制作に参加
東京工芸大学芸術学部アニメーション学科の学生たちが、TOTO株式会社が6月17日に公開したアニメーション「TOTOトイレ川柳20回記念1(ワン)ロールシアター」の制作に参加しました。
「TOTOトイレ川柳」は、TOTO株式会社が2005年から毎年開催している、トイレにまつわるエピソードや想いを川柳形式で募集する企画です。2023年で20回目を迎え、累計応募句数は52万句を超える人気企画となっています。
20周年の記念として制作された「TOTOトイレ川柳20回記念1(ワン)ロールシアター」は、過去の応募作品から選ばれた川柳を題材に、トイレットペーパーに手描きでアニメーション化された作品です。
東京工芸大学アニメーション学科の山中研究室所属の学生14名と山中准教授が、5月31日から6月1日にかけて、2日間かけてトイレットペーパーに1コマ1コマ丁寧に手描きを行いました。
トイレットペーパー1ロール(約110m)分に描かれたイラストは、原画600枚分に相当するとのこと。学生たちは、滲むインクとの闘い、破れたトイレットペーパーとの格闘など、数々の困難を乗り越え、見事なアニメーションを完成させました。
参加した学生からは、「滲むのが難しかった」、「破れていたトイレットペーパーがあったが、破れた部分も味になる。トイレットペーパーに描く意味になった」といった声が聞かれました。
このアニメーションは、「TOTOトイレ川柳」公式サイトや公式YouTubeで公開されています。また、TOTOミュージアム(福岡県北九州市)の休憩ラウンジでも、2024年6月19日から2025年3月末まで上映される予定です。
アニメーション学科の学生たちが語る、制作の裏側
「TOTOトイレ川柳20回記念1(ワン)ロールシアター」の制作に参加した学生たちは、この貴重な経験を通して、多くのことを学びました。
「トイレットペーパーに描くという初めての経験を通して、新しい表現方法を学ぶことができました。苦労もありましたが、チームで協力して完成させることができ、達成感を感じています」(3年・駒崎鈴美香さん)
「アニメーション制作は、絵を描くだけでなく、様々な工程を理解することが大切だと実感しました。今回の経験を活かして、これからもアニメーション制作に励んでいきたいです」(3年・池上優也さん)
東京工芸大学芸術学部アニメーション学科とは
東京工芸大学芸術学部アニメーション学科は、日本の4年制大学で初めてのアニメーション学科として誕生しました。
この学科では、「制作分野」と「研究分野」の二つを併せ持ち、次世代のアニメーション分野で活躍できる人材育成を目指しています。
「制作分野」では、テレビや映画産業だけでなく、VRやゲームなど、様々な分野で活躍できる人材育成を目指しています。
「研究分野」では、アニメーション作品を学術的に研究し、制作過程の文化的側面などを明らかにすることで、アニメーションのさらなる発展に貢献しています。
おわりに
東京工芸大学芸術学部アニメーション学科の学生たちは、「TOTOトイレ川柳20回記念1(ワン)ロールシアター」の制作を通して、アニメーションの可能性を広げました。
トイレットペーパーという身近な素材を使った斬新なアニメーションは、多くの人に驚きと感動を与え、トイレに対するイメージを変えるきっかけとなるかもしれません。
今後も、学生たちの熱い思いと創造力で、アニメーションの世界がさらに発展していくことを期待しています。