スポットワークにおける労働者保護を強化する特許取得
新潟県新潟市に本社を持つ株式会社Matchbox Technologies(代表取締役:佐藤 洋彰)は、2025年1月にスポットワークの休業手当及び税区分計算に関連する2件の特許を取得しました。これにより、同社が提供するセルフソーシングSaaS「matchbox(マッチボックス)」の労働者保護がさらに強化されることになります。
スポットワークとは
スポットワークとは、短時間・短期間で雇用契約を結ぶ働き方のことで、スキマバイトやギグワークとも呼ばれます。特に、雇用関係の有無によって異なる形態が存在し、このモデルを採用する企業が増えています。しかし、業界全体において、事業者都合での仕事のキャンセルが発生しても補償がなかったり、複雑な税区分の計算で働き手に不利益が生じたりする問題が指摘されています。
取得した特許の内容
1.
休業手当の特許
マッチボックスでは、事業者側が就業予定の取り消しをシステムに登録することで、具体的な休業手当の支払いが自動的に行われる仕組みを構築しています。これにより、労働基準法を遵守し、働き手に対する補償体制が整います。この特許によって、キャンセルが事業者都合の場合でも、働き手は適切に休業手当を受け取ることができます。
2.
労働者の税区分計算に関する特許
マッチボックスは、スポットワーカーの勤務実績に基づいて、税区分「甲・乙・丙」を自動的に判定する機能を持っています。これにより、事業者は複雑な労務処理を避けることができ、労働者も不利益を被ることがありません。特に特定の金額の就労上限を設けている一部サービスと異なり、マッチボックスでは報酬上限を設定せず、働き手に多くの就労機会を提供しています。
労働者保護に向けた多様な取り組み
Matchboxは、特許取得以外にも労働者保護に努めています。全ての求人事業者に対し与信調査を行い、不正行為や反社会的勢力を排除するための取り組みを進めています。また、働き手が気に入った店舗で長期的に働ける仕組みを持ち、企業と働き手の信頼関係を築く支援も行っています。これにより、働き手は自分に合った職場で継続的に働くことができ、事業者も信頼出来る人材を確保できます。
コメント
株式会社Matchbox Technologiesの取締役で知財担当の安高史朗氏は、「労働者保護が重要視される中、独自機能を開発してきた成果の一環」と述べ、その価値を強調しました。一方、佐藤社長は「人口減少社会において、柔軟な働き方の提供が求められるが、コンプライアンスを無視してはならない」とし、相互にWIN-WINの関係を築く重要性を強調しています。
まとめ
Matchboxは、スポットワークにおける労働者保護を向上させるために、特許取得という新たなステージに進みました。この取り組みは、業界全体にインパクトを与える可能性があり、今後の動向に注目が集まります。また、同社の「matchbox」サービスは、働き手が安心して労働できる環境を提供し、より多くの人々に柔軟な働き方を提供することを目指しています。