東京大学と電磁シールド研究所が新たな社会連携講座を開設
2025年4月1日、株式会社電磁シールド研究所が国立大学法人東京大学と連携し、新たに「高エネルギー電磁波遮蔽・セキュリティ工学」という講座を開設します。この講座の目的は、高エネルギー粒子や放射線の影響で誤作動が起こりうる半導体デバイスを保護し、太陽フレアや電磁波攻撃などによる社会インフラへの脅威を未然に防ぐことです。
近年、生成AIの発展やデータセンターの増加に伴い、半導体技術は進化を遂げている一方で、自然現象や人為的な外部リスクも増しています。そのため、経済安全保障の見地からも、しっかりとした対策が必要とされています。この講座では、特に電磁波リスクを軽減するための専門的な知識と技術を習得できることが期待されます。
講座の概要
名称
「高エネルギー電磁波遮蔽・セキュリティ工学」
設置場所
東京大学大学院工学系研究科
設置期間
2025年4月1日 ~ 2028年3月31日
主な研究目的は次の通りです:
- - 高エネルギー粒子や電磁場による半導体デバイスの誤作動防止
- - 外部からの電磁波リスクから情報システムやエネルギーシステムを守る
- - α線、β線、γ線、中性子といった放射線に対しての防御技術の確立
- - 安全な社会インフラを支える人材の育成
研究内容
この講座では多岐にわたる研究が行われます。具体的には、
- - 高エネルギー粒子の飛跡をシミュレーションする計算方法の開発
- - 粒子の運動に基づく電磁場の評価
- - 放射線や中性子が半導体に与える影響を解明するための研究
- - 社会インフラを外部の脅威から守るための電磁シールド技術
- - 次世代の人材育成のための教育プログラム
この社会連携講座の特任教授には、高橋浩之氏と三田吉郎氏が就任予定です。また、株式会社電磁シールド研究所からは、執行役員の川杉照雄が担当し、髙光産業株式会社からは経営企画室長の山本裕が協力します。
期待される成果
この新たな講座を通じて、データセンターやエネルギーシステムの安定稼働を支える研究が促進されます。外部からの電磁的脅威を遮断することで、社会インフラの安全性が向上し、人々が安心して生活できる環境の実現を目指します。また、IoT機器やFPGAの誤動作防止、さらには原子力発電所の安全運用など、幅広い分野での応用が期待されます。これにより、電磁波リスク対策の市場創出と、その投資価値の向上にも寄与するでしょう。
会社情報
- - 法人名: 株式会社電磁シールド研究所
- - 代表者: 石川裕也(代表取締役)
- - 所在地: 東京都千代田区平河町2丁目4−14 平河町KSビル2F
- - 事業内容: 世界最高峰の電磁波シールド技術を使用したサーバーラックの販売・BCP対策コンサルティング
- - 電話番号: 03-5877-4845
- - ウェブサイト: 電磁シールド研究所