最近、株式会社evoltzが木造住宅向けに開発した制振装置「evoltz B5」と「evoltz M185」が、株式会社日本住宅保証検査機構(JIO)から部材性能確認書を取得したことが発表されました(JIO確-25-001)。この確認書の取得により、住宅性能表示制度を遵守するための申請手続きが大幅に簡略化され、設計者や施工者にとって非常に効率的な業務遂行が実現します。
背景と確認書の必要性
JIOの部材性能確認書は、住宅性能表示制度やその他の評価業務で必要とされる部材情報や性能を証明するための重要な文書です。この確認書を取得することで、申請者は多くの製品資料を毎回提出する負担を軽減することができます。
「evoltz B5」と「evoltz M185」は、特定の性能表示項目に基づいて各部材がどのように影響を及ぼすかを確認されており、これにより、申請時に必要とされる個別の性能書やカタログを準備する必要がなくなります。具体的には、以下の性能表示項目が確認されています:
- - 耐震等級(構造躯体の倒壊防止)
- - 耐震等級(構造躯体の損傷防止)
- - 耐風等級(構造躯体の倒壊防止及び損傷防止)
この確認書により、住宅性能表示の申請や長期使用構造等の確認、または贈与税に関連する証明書の発行業務において、業務のスムーズな進行が期待されます。
evoltzの制振装置の特徴
「evoltz」の制振装置は、震度1の小さな揺れから震度7の大きな揺れまで対応可能なバイリニア特性を備えています。これにより、木造住宅に特化された小型の設計を実現し、最大限の制振効果を発揮します。特許も取得しており、この製品は技術的な優位性を持っています。
建築関係者への具体的なメリット
設計者や工務店にとって、申請書類の簡略化は非常に大きな利点です。部材性能確認書の取得により、審査を行う際の負担が軽減され、各種申請制度に対するスムーズな対応が実現できます。また、制振性能と耐震性能に求められる必要壁量を確保するための提案ツールとしても、evoltzの装置は非常に有用です。
JIOの部材性能確認書の重要性
「部材性能確認書」は、特定の建材や工法の性能を事前に確認する制度です。この制度を利用することで、特定の範囲で審査が合理化され、各種申請において必須となる書類の簡略化が実現します。確認書の有効期限は2027年3月31日までであり、全国の物件で利用可能です。
会社概要
株式会社evoltzは、木造建築の制振装置に特化している企業で、設立は2022年10月4日、浜松市に本社を置いています。今後も新たな技術開発に邁進し、住宅の安全性向上に貢献していく所存です。
公式サイトは
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