ラポールヘア・グループ、ベトナム進出で女性美容師支援を強化

ラポールヘア・グループが進出したベトナムの美容市場

株式会社ラポールヘア・グループは、2025年5月10日にベトナム・ホーチミンにて、女性美容師の就労支援を主な目的とした美容室をオープンしました。この店舗は、特に子育て中の女性をサポートすることをテーマにしており、初の試みとして無料のキッズスペースを設置しています。

ベトナム進出の背景

ラポールヘア・グループは、2017年から2018年にかけて、日本貿易振興機構（JETRO）の支援を受け、ベトナムで美容制度の調査を行いました。これにより、現地の美容関連ネットワークを構築し、その後も持続可能な就労環境の整備に向けた活動を続けてきました。現在、女性が働きやすい環境作りは急務であり、ベトナムも例外ではありません。経済的な背景から女性の労働参加率は高いものの、まだまだ賃金格差や働く条件に課題が残っています。

この状況を背景に、ラポールヘア・グループは、特に女性が安心して働き続けられる環境を提供することができると考えました。そして、2024年から出店に向けた相談が始まり、2025年5月にホーチミン市のタンディン地区に新しい店舗がオープンすることとなりました。

新店舗の特徴

新たな美容室はベトナムで初めての保育係常駐型の無料キッズスペースを完備しています。この施設により、子どもを預けながら美容サービスを受けることができるので、特に子育て中の女性にとって大きな支援となるでしょう。日本の美容業界での成功したビジネスモデルをベースに、サービスの質にこだわっており、高級シャンプー台や日本製のカラー剤、トリートメントを使用しています。また、豊富な技術を持つベトナム人美容師もオープニングスタッフとして採用され、地域の美容文化を育む助けともなります。

店舗の今後の展望

ラポールヘア・グループは、美容室という枠を超えた社会的な意義を持つ場として、女性が働きやすい環境を整えることを目指しています。全国に60店舗を展開中のグループは、2024年10月には50店舗達成を見込んでおり、その際には新たなミッションビジョンを打ち出す予定です。社会的な雇用創出へ向けた取り組みとして、今後も様々なプロジェクトを進めていくでしょう。

まとめ

ラポールヘア・グループのベトナム進出は、女性美容師の支援や地域社会への貢献など、多面的な意味を持つ一歩となります。ベトナムでの美容サービスが女性たちの就業機会を広げ、より多くの人々に満足を提供できることが期待されます。成功を収めることで、さらなる展開やフランチャイズ展開も視野に入れている同グループの動向から、今後も目が離せません。