メンバーズ、DX推進に向けた新たな支援サービスを開始
株式会社メンバーズは、デジタル・トランスフォーメーション(DX)を加速させるための「PMOサービス」を2024年8月に開始することを発表しました。このサービスは、同社が得意とするさまざまな領域で、プロジェクトマネージャー(PM)をサポートし、企業のDXを円滑に進めることを目的としています。さらに、中期事業戦略の一環として今後3年間で385人のPMO人材を育成することを目指しています。
DX推進の現状と人材不足の課題
現在、日本の企業の約70%がDXに取り組んでいるとされますが、その一方でプロジェクトを牽引するための人材が不足しているという問題があります。急速な技術進化とビジネス環境の変化が相まって、DXプロジェクトの難易度は高まっており、その結果、現場でのプロジェクトマネージャーの負担が増加しています。そのため、メンバーズはPMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)が不可欠であると強調しています。
PMOサービスの内容と特徴
「PMOサービス」は、メンバーズが親しむ制作・UI/UX、デジタルマーケティング、デジタルサービス開発、データ活用、脱炭素DXに特化しており、これらの領域での高度な専門知識と実践的なスキルを兼ね備えたPMO人材が活動します。このサービスは、プロジェクトの計画策定から内製化支援まで一貫して支援し、企業のDX推進を実現します。
具体的には、PMの負担軽減を図るため、プロジェクト管理、課題整理、内部資料作成、関係者の調整などの幅広いPMO機能を提供します。また、専任のデジタルクリエイターによる運用支援や、モダンテクノロジーに基づく高度な業務改善の支援も行います。
伴走型のサポート体制
PMOサービスは、常駐による伴走型支援を基本とし、DX推進の現場で直面する課題やニーズを迅速に把握することで、柔軟でタイムリーな対応が可能です。さらに、経験豊富なPMO人材がビジネスアーキテクトとして活動し、関係者同士の連携を促進します。
高スキルPMO人材の育成を目指して
メンバーズは、中期事業戦略の一環として、3年間で385人というPMO人材の育成を目指す取り組みを進めています。新たに設けるPMO職種制度により、スキルランクが定義され、実績に基づく職種認定ガイドラインが設けられます。これにより、効果的な育成プログラムを実施し、高スキルなPMO人材を確保する体制を築きます。
同社は、これまでに得た年間約6億円のデジタル人材育成ノウハウを活用し、ナレッジ取得やスキル習得を強化した育成カリキュラムを通じて、変化に対応できる柔軟な人材を育てていく方針です。
社長の意向と今後の展望
株式会社メンバーズの代表取締役社長である髙野明彦氏は、「企業のDX投資のROIを最大化することが目標です。PMOサービスを通じて、クライアントのビジネスの現場を強力に支援していくことを約束します」とコメントしています。今後もメンバーズは、DX推進のパートナーとしての役割を果たし続けることを目指していきます。彼らの取り組みがもたらす社会的貢献と企業成長への影響に期待が高まります。