三菱電機の研究員が国際的な名誉、「IEEEフェロー」に認定される

三菱電機の研究者が「IEEEフェロー」に認定

三菱電機グループのMitsubishi Electric Research Laboratoriesに所属するステファノ・ディ・カイラーノ氏が、米国のIEEE（Institute of Electrical and Electronics Engineers）から「IEEEフェロー」という名誉ある称号に認定されました。この栄誉は、毎年全IEEE会員のわずか0.1％に与えられるものであり、技術者としての卓越した業績を称えるものです。ディ・カイラーノ氏は、自動車と航空宇宙分野における予測制御と制約制御に関する先進的な貢献が評価され、この栄誉に輝きました。

IEEEとは？

IEEEは、電気・電子工学や情報通信工学の分野で世界最大規模を誇る学会です。全世界160カ国以上にわたって約42万人の会員が所持しており、最新の技術革新や研究を推進するためのフォーラムを提供しています。ディ・カイラーノ氏の昇格は、三菱電機の技術力を国際的に証明するものであり、業界における競争力を再確認させる結果となりました。

ディ・カイラーノ氏の業績

ディ・カイラーノ氏は、制御システムの分野で数々の革新的技術を開発してきました。特に、リアルタイムで最適な制御や高精度な軌道追従を実現する手法において、多くの成果を上げています。彼が開発した技術は、自動車の運転支援システムや自動運転車両に組み込まれ、安全性や快適性の向上に大きく寄与しています。

さらに、出荷ヤードにおけるトラクターとトレーラーの自動連結など、特に高精度な操作が求められる場面でもその技術が活用されています。このような技術は、数多くのアプリケーションで実証されており、衛星や宇宙船の制御システムにおける高ペイロード化や長寿命化の実現にも貢献しています。この技術によって、エネルギー効率の高いHVACシステムや製造工程でのモーションコントロールの高速化も期待されています。

三菱電機グループの理念

三菱電機グループは、設立から100年以上の歴史を持ち、技術革新を通じて社会に貢献することを目指しています。様々な分野で事業を展開する中で、常に持続可能な社会の実現を意識しており、トレード・オンの活動を通じて環境と共生する事業を推進しています。

現在、三菱電機はデジタル基盤「Serendie®」を活用して、顧客からのデータを分析し、新たな価値を創造しています。これにより、社会課題に直面する中での解決策を提供し続けることを目指しています。