森と未来サステナブルアワード2025、受賞プロジェクトの発表
2025年10月29日、神田明神ホールで行われた「森と未来 サステナブルアワード2025」の表彰式にて、様々なサステナブルな取り組みを行う団体や個人が顕彰されました。このアワードは、一般社団法人森と未来が主催し、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。今年のテーマは「森と描く100年後の未来」であり、そのテーマにふさわしいアイデアやプロジェクトが評価されました。
受賞したプロジェクトの概要
大賞:土中環境オープンデータ(Code for Ground:太田直樹)
このプロジェクトは、土中の環境データをオープンにすることを攻めた市民科学のプロジェクトです。森林の健康状態を「大地の健康診断」として、多様な参加者が協力して土壌の状態を把握し、それをもとに地域の暮らしの改善を図ります。この取り組みは、今後の森林環境に関する評価基準を提供する可能性を秘めているとして高く評価されました。
グローブライド「Feel the earth. 」賞:めぐる英彦山プロジェクト
こちらのプロジェクトでは、福岡県の英彦山を舞台に、ウェルネスツアーを通じて地域の活性化を図り、心身の健康を促進します。植樹をともなう環境保全活動を行い、山・川・海の好循環を再生する取り組みが評価されました。
王子ホールディングス「王子 100年の森」賞:チェーンソーLOGGINGツアー
このプログラムは、西粟倉村のスギヒノキ人工林が舞台で、参加者が伐採体験を通じて森林との関わりを深めることができる研修プログラムです。体験を通じて森林資源の重要性を学ぶことを目指しています。
東京建物「大手町の森」賞:森を守るクリスマスリースプロジェクト
このプロジェクトは、間伐材や林業の副産物を活用してクリスマスリースを製作するものです。花業界とのコラボレーションにより、持続可能な資源利用の意義を広めることを目指しております。
審査員特別賞:ケアリングフォレスト(合同会社ヘリテッジキーパー:青木薫)
この取り組みでは、森と人のポジティブな相互作用を促進し、特に自然体験が必要な子どもたちへの支援を行います。流域の環境と人々の健康を結びつけることを目指しています。
今後の展望
受賞した団体は、協賛企業と連携し、共創に向けた取り組みを進めます。森と未来が持つ広範なネットワークや知識を利用し、受賞団体を伴走支援することで、さらなるサステナブルな発展を促進します。
森と未来について
「森と未来」の理念は「森とともに豊かな未来を創る」ことであり、持続可能な森林資源の活用、人材育成、地域の森林資源を活かした体験プログラムを展開しています。森林浴の重要性を広め、日本の森林価値を高めることで、サステナブルな社会の実現に貢献していく所存です。
また、一般社団法人森と未来は、林野庁との後援を受けており、様々な協賛企業とパートナーシップを結びながら活動しています。今後もこのような取り組みを通じて、地域の活性化と持続可能な未来の実現に向けて尽力してまいります。