三井不動産、CES2025で発表した『くらしのサス活』の魅力と展望
三井不動産レジデンシャル株式会社が2025年1月7日から10日までアメリカ・ネバダ州ラスベガスで開催される世界最大規模のエレクトロニクス展示会「CES2025」において、同社の新しい取り組み「くらしのサス活」を発表しました。この取り組みは、居住者が参加しやすい形での環境貢献を促進することを目的としています。
「くらしのサス活」とは
「くらしのサス活」は、2022年12月に始まったプロジェクトで、家庭内でのCO2削減を推進するものです。北海道から九州まで展開する新築分譲物件および過去の分譲物件に向けて、2024年4月から本格的にアプリサービスが提供開始される予定です。このアプリでは、日常生活の中でのCO2削減がどのようにできるかを提案し、参加者に魅力的な特典を用意しています。
2024年4月からは、新たにスマートメーターを用いた電力データの活用が始まり、活用対象が24万世帯に拡大します。このように、一家庭あたりのCO2排出量を果たして減少させることが期待されています。
CES2025での展示内容
CES2025では、「くらしのサス活」に関連する展示が行われ、来場者からはポジティブな反響を受けました。また「土地の記憶」プロジェクトなど、企業理念である「Life-styling×経年優化」を体現した取り組みが紹介されました。このプロジェクトでは、開発用地の既存樹を利用し、持続可能な社会づくりに貢献しています。
ブース内では、参加者が体験できるタッチパネルを設置し、楽しみながら環境貢献の重要性を伝えました。来場者はさまざまなサステナブルな取り組みが体感でき、投票に参加することで、より一層の興味を持つことができました。
環境省のデータと課題
日本国内のCO2排出量の約15%は家庭からのものであり、居住者が具体的にCO2削減を行うためには実践的な手法が求められています。「くらしのサス活」は、居住者が直面している「何をすれば良いか分からない」といった課題に対し、サポートとなる仕組みを提供します。それにより、カーボンニュートラルを実現することが期待されています。
共同研究の展望
また、三井不動産は京都大学発のスタートアップ「エネコートテクノロジーズ」との連携も進め、住宅におけるペロブスカイト太陽電池の実用化に向けた共同研究を行っていることも重要なポイントです。この技術は、持続可能なエネルギー利用に貢献できる可能性を秘めています。
さいごに
三井不動産グループは、社会的な価値を創出するための挑戦を続けることが経済的な価値の創出にもつながると考えています。今回のCES2025での出展は、その理念を実現する一環として位置付けられています。『くらしのサス活』の取り組みが国内外の来場者に多くの共感を呼び起こしたことは、今後のサステナブルな社会づくりに向けて期待が高まる成果となりました。