熱中症対策の盲点
2024-07-09 14:31:12

「自分は大丈夫」は危険! 熱中症対策の誤解と塩分不足の現実 - カバヤ食品調査が明らかにする夏の健康リスク

「自分は大丈夫」の危険性:熱中症対策の誤解と塩分不足の現実



近年、日本の夏はますます暑くなり、熱中症のリスクも高まっています。しかし、カバヤ食品株式会社が実施した「熱中症への対策意識・行動に関する調査」によると、多くの人が熱中症に対する認識が甘く、適切な対策が取れていない現状が明らかになりました。

調査では、約78%の人が発汗による一時的な塩分ロスを知っているにも関わらず、実際に塩分補給を習慣化している人はわずか16%にとどまりました。これは、多くの人が「自分は大丈夫」という正常性バイアスに陥り、熱中症のリスクを過小評価していることを示しています。

さらに、約42%の人が発汗時にも意図的に塩分を摂らないように心掛けているという結果も出ています。その理由としては、「水分補給さえしていれば十分」「塩分は食事から十分補給できている」といった認識が根強いことが挙げられます。しかし、実際には、食事だけでは十分な塩分補給ができない場合も多く、発汗時には意識的に塩分を摂取する必要があるのです。

屋内でも油断禁物! 熱中症のリスクは身近に潜む



調査では、屋外と比較して、屋内での発汗時には塩分摂取意識が低いことも明らかになりました。屋内で身体を動かすことが多い人の約67%が、水分のみを補給しているという結果が出ており、エアコンへの過信や、塩分の適切な摂取量に対する知識不足が問題視されています。

熱中症警戒アラートへの認識不足も深刻



熱中症警戒アラートが発令された際に、運動のガイドラインを知っている人はわずか44%にとどまりました。また、WBGT暑さ指数28以上の運動時に「10~20分おきに休憩をとり水分・塩分の補給を行う」という指針を知っている人は約38%、実際に適切な塩分摂取行動ができていた人はわずか69%にとどまりました。

専門家からの警鐘:塩分補給の重要性を再認識



調査結果を受けて、帝京大学医学部教授の三宅康史先生は、発汗時に起こる体内での塩分(ナトリウム)の役割について解説し、塩分補給の重要性を訴えています。

「汗をかき、体内の水分と塩分が枯渇している状況で、水分だけを摂取していると、脱水症状が進行してしまいます。体内の水分量を正常に保つためには、水分と共に適切な塩分補給を行い、一時的な塩分ロスを避けることが重要です。」

三宅先生は、塩分補給の方法として、食事での摂取に加え、手軽に塩分を補充できる携帯用塩分チャージアイテムを活用することを推奨しています。

まとめ:熱中症対策は水分補給だけでなく、塩分補給も必須



今回の調査結果は、多くの人が熱中症対策に対する認識不足と、塩分補給の重要性を軽視していることを示しています。

熱中症予防には、水分補給だけでなく、塩分補給も不可欠です。特に、屋内でも発汗する場合は、エアコンに頼りすぎず、こまめな水分と塩分の補給を心がけましょう。

夏の健康を守るため、正しい知識を身につけ、適切な対策を講じるようにしましょう。


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