大学生が考えた猫の新しい見守りシステム
猫の安全を守るために、新たな見守りシステム『マイにゃんSOSコード』が、明治学院大学4年生の水野宗八さんによって提案されました。このプロジェクトは、災害や脱走などで迷子になる猫を一頭でも減らすことを目的に、また万が一の事態で飼い主が不在になった際にも、大切な猫を守ろうという思いから始まりました。
プロジェクトの背景
日本では、毎年多くの猫が迷子になり、飼い主の元に戻れない現実があります。事故や災害で飼い主が不在になってしまうと、猫はその記録すら忘れ去られ、最悪の場合、放置され命を落としてしまうケースもあります。
水野さん自身も、飼い猫が一時的に行方不明になった経験を持っており、その体験を踏まえたアイデアがこのプロジェクトにつながりました。猫を家族とし、その命を守るための仕組みとして『マイにゃんSOSコード』が具体化されたのです。
『マイにゃんSOSコード』の仕組み
このシステムは、猫の首輪に取り付ける二次元コード付きのストラップです。迷子の猫を発見した第三者がスマートフォンでこのコードを読み取ると、クラウド上のシステムが起動し、ワンタッチで飼い主に連絡ができます。さらに、第三者がGPS機能を有効にしている場合、猫の現在の位置情報や写真も飼い主に届けられます。
個人情報の保護
システムの使用時には、飼い主の氏名や住所といった個人情報は通常表示されず、電話番号は飼い主の希望に基づいて表示される仕組みです。これにより、個人情報の保護が実現されつつ、猫の再会の可能性が高まるのです。
商品の概要
このシステムには、以下のような特徴があります:
1.
二次元コード付きストラップ:猫の首輪に簡単に取り付けられ、発見者がスマートフォンでコードを読み取ることで連絡が可能。飼い主の情報は非公開で、必要な情報だけが表示されます。
2.
飼い主用カード:飼い主が常に持ち歩けるカード。カードには二次元コードが印刷されており、緊急時に猫の存在を伝えることができます。これにより、一人暮らしや高齢者の飼い主も安心です。
クラウドファンディングの開始
水野さんは10月17日からこのプロジェクトのクラウドファンディングを開始しました。資金の一部は、保護猫団体への寄付に充てられる予定です。このように、みんなで協力して猫の未来を守る手助けができるのです。
自分たちができること
この新しいシステムが普及することで、一頭でも不幸な猫が減ることを目指しています。『マイにゃんSOSコード』は、猫に限らず、他の動物たちを守る仕組みへと展開していくことも考えています。まだまだ多くの課題がありますが、どうか皆様もこの取り組みにご注目ください。猫も大切な家族であり、その命を守るためのテクノロジーは今後ますます重要になっていくでしょう。
プロジェクトの詳細やクラウドファンディングについては、こちらのリンクをチェックしてみてください。
この新しい取り組みが、多くの猫たちの命を救う大きな一歩となることを願っています。