Centrumが新たなハッカーコレクティブとしての一歩を踏み出す
モノバンドル株式会社が運営する「Centrum(セントラム)」が、2025年7月をもって渋谷駅前にあったブロックチェーン特化型スペースの運営を終了します。この新たなフェーズでは、Centrumは日本を拠点とした「ハッカーコレクティブ」としての活動を開始します。このハッカーコレクティブは単なる技術のハブに留まらず、人々の未来に寄り添う様々な取り組みを展開します。
最後の瞬間を祝う
2023年8月末、執り行われた「Centrum Closing Party」は、Centrumに関わってきた人々にとっての締めくくりの場となりました。この会は完全招待制で、約80名が参加し、これまでの活動を共に振り返りました。Centrumの統括である大畑氏は、これまでの歩みを紹介し、今後の展望を熱く語りました。特に、技術の進化を背景にした人間の在り方への影響について、参加者たちは深く心に留めたことでしょう。
最後の2週間は「Centrum Thank You Week」と呼ばれ、数多くのイベントが行われました。この期間中には、Fracton VenturesやWeb3 Business Hub、Avalancheなど、多くのプロジェクト参加者がそれぞれのイベントを展開し、多様な交流と学びの場を提供しました。
次なるステージへ
Centrumは今後、分散技術やCypherpunk思想に基づく新しい活動を展開します。新たに始まるハッカーコレクティブでは、以下の三つの軸を基本に運営される予定です。
1.
共同生活を通して哲学を培うハッカースタジオ(家) では、共同生活を通じて研究・開発を行う環境を提供します。
2.
思索を促進する出版活動では、Web記事やZINE、映像コンテンツなど、さまざまな形式での情報発信を行いやすい場所を提供します。
3.
思索が交差する場の創造では、オフラインイベントやワークショップを通じて、多様な人々が集える場所の提供を目指します。
特に、ハッカースタジオにはCentrumのブロックチェーンノード運用プロジェクトのコミュニティが運営するノードが設置され、参加者が直接運用に関与する機会を設ける予定です。
Cypherpunk思想と未来
Cypherpunkの哲学は、強力な暗号技術によってプライバシーと個人の自由を守り、中央集権的な権力に対抗する思想運動です。この精神を踏まえ、Centrumは自己主権の実践を実現しながら新しい社会の構築に取り組みます。この新しい活動は、単に技術的な進化を求めるものではなく、人々が互いに繋がり、共に未来を築いていく場となるでしょう。
Centrumとモノバンドル
Centrumは、モノバンドル株式会社の理念を元に、個人の権利と地域性を重視した取り組みを行ってます。モノバンドルの目指す「自己主権を持つ」という考え方に基づいて、今後の活動を通じて持続可能な社会の実現にも寄与していきます。具体的には、利益追求のモデルを超えて、自由と敬意に基づいた社会の仕組みを皆で築いていくことを目指しています。
趣向を凝らした新プロジェクトやイベントの詳細については、公式サイト(
Centrum公式サイト)をチェックして、これからの進展を楽しみにしていてください。