再生医療分野における事業強化、ジーンテクノサイエンスとの株式譲受実現

再生医療事業の新展開

株式会社同仁グループは、ライフサイエンスやヘルスケアの分野でその事業を展開しており、特に再生医療事業を戦略的に重視しています。グループが掲げる中期経営計画では、再生医療は重要なテーマと位置づけられており、これまでがん治療を目的とした細胞加工や免疫細胞の保管、培養上清製造事業に取り組んできました。

このたび、同仁グループはジーンテクノサイエンスとの連携を強化し、その子会社であるセルテクノロジーの株式を譲受することが決定しました。ジーンテクノサイエンスは2018年度以降、バイオ技術を駆使した新たな事業展開を目指しており、小児疾患や希少疾病に焦点を当て、包括的な医療を提供することに尽力しています。

ジーンテクノサイエンスとの提携

今回の株式譲受には、2020年に締結した業務提携契約に基づく背景があります。ジーンテクノサイエンスは、再生医療の分野で歯髄幹細胞や心臓内幹細胞を利用した研究開発を進めており、同仁グループの既存事業とシナジーを生むことが期待されています。両社は共に長年のノウハウやネットワークを活用することで、事業の成長と価値の最大化を目指しています。

特に、セルテクノロジーが提供する歯髄細胞バンク®や培養上清事業との統合が計画されており、医療技術の革新が見込まれています。社内での協議を重ね、両社の強みを最大限に活用した事業展開が進む方向で合意に至りました。

株式譲受の詳細

株式譲受の具体的な内容としては、ジーンテクノサイエンスがセルテクノロジーの資産や負債に加え、様々な製薬企業との契約を譲り受ける形になります。これには第一三共やエーザイなどといった大手製薬企業との重要な連携が含まれています。譲受後には、セルテクノロジーの完全子会社として運営される株式会社レムケアも同仁グループの傘下に入る予定です。

この株式譲受の実施により、同仁グループは再生医療分野における事業基盤をさらに拡充させ、患者様やそのご家族に向けた新たな医療ソリューションの提供に繋げることを目指しています。