12億画素の非接触式反転イメージスキャナ「EXE」誕生
アイメジャー株式会社は、長野県松本市に本社を置く企業で、最新の技術を駆使した非接触式反転イメージスキャナ「EXE」を発表しました。12億画素の解像度を持つこの装置は、特にアウトドア派のニーズに応えるように設計されています。
非接触撮影の新時代
「EXE」は、被写体を上向きで非接触のまま撮影できることから、さまざまなシーンで活用が期待されています。特に、塗布直後の濡れ面の均一性を評価する際や、犯罪現場での足跡撮影、昆虫標本などの撮影に適しています。このように、手を触れること無く撮影が可能なので、被写体を動かす必要がありません。
高精細な画像を一度の撮影で
このスキャナの最大の特色は、2400ppi(=11μm)という光学解像度を持ち、A3サイズを一度のスキャンで捉えることができます。一般的なカメラの40倍から60倍の画素数を得られるため、最新の8Kテレビ用画像に相当する巨大なファイルを生成できます。これにより、肉眼では捉えられない微細な情報も鮮明に記録されます。
フォーカスブラケット機能であらゆる撮影に対応
「EXE」には、焦点調節範囲25mmやフォーカスブラケット機能が搭載されています。この機能により、ユーザーは特定の範囲で焦点位置を自動的に変えながら連続撮影可能です。簡単に言えば、異なる焦点位置で撮影した複数の画像を得ることができるので、後処理でさらに高精細な画像を作成できます。
開発の背景と狙い
光沢のある被写体の撮影はこれまでも課題でしたが、「EXE」は特にこの点を克服しました。光をあてて特定の角度で撮影しなければならない場合が多く、均一な画像を得るのが難しい状況でも、簡単に高精細な画像を得ることができます。また、48bitカラー画像により、微細な凹凸や汚れも強調することが可能です。
博物館・美術館での新たな利用法
近年では、巨額の画像データをスムーズに扱える技術が普及してきており、公共の場でも高精細画像が求められています。手軽に持ち運びができ、多様なシーンで使える「EXE」は、展示などでの新たな可能性を提供します。特に、動かせない被写体を高精細にスキャンすることで、無理なく、素晴らしい画像を作成することができます。
展示会情報と発売日
「EXE」は、2017年12月7日に販売開始予定で、12月6日からパシフィコ横浜で開催される国際画像機器展2017に出展されます。興味がある方は、ぜひ会場に足を運んでその機能を体感してください。詳細情報は
こちらからご覧いただけます。