バリ島の環境を守るための新たな挑戦
インドネシアのバリ島は、観光地として知られる美しい楽園の地ですが、その裏には深刻な環境問題が潜んでいます。特に海洋プラスチック汚染は、バリの美しいビーチや海の生態系に大きな脅威となっています。
例えば、クタビーチでは毎朝ビーチクリーン活動が行われていますが、午後には満ち潮が運んできたプラスチックごみが残され、観光客や地元住民の目に触れてしまいます。この現状に危機感を抱くバリの住民たちが立ち上がり、海洋プラスチック問題を根本から解決すべく、「環境教育センター」を設立するプロジェクトを始めました。
環境教育センター設立の背景
インドネシアにおけるごみ処理は、役所が定めた公式な方法が機能しておらず、多くの地域ではごみが無秩序に積み上げられています。特にジャワ島では、混合されている有機ごみとプラスチックの山が腐敗し、不衛生な状態が続いています。こうした状況は、私たちが普段当たり前に享受している美しい自然に大きな影を落とす原因となっています。
現在、バリの州政府はごみ山を廃止する努力をしていますが、それと同時に不法投棄や放置ごみの増加という新たな課題も浮上しています。このため、地域の住民たちが自ら環境教育に取り組み、家庭からの分別リサイクルを推進することが求められています。
教育を通じた解決策
この「環境教育センター」では、主に以下のような教育活動を行うことを目指しています:
1.
家庭でのごみ減量:住民自らがごみを分別し、資源として循環させる方法を学びます。
2.
環境意識の向上:ポイ捨てを減らし、地域の環境意識を高めるための啓発活動を行います。
このセンターを整備するためには、様々な資金が必要です。目標金額は130万円で、2023年12月18日現在で約57万円が集まっています。これにより、普通のリサイクル教育とは異なる、地域密着型の持続可能な教育を実践できる場が創設されます。
ご寄付の具体的な使い道
寄付金は以下のように使用される予定です:
- - ごみ銀行の設立:地域の住民が分別・回収したプラスチックごみをリサイクルし、現金化できる仕組みの導入に利用します。
- - 循環型農業の導入:有機ごみを堆肥化・飼料化するプロジェクト。
- - 教育資材の整備:説明パネルやワークショップ用機材の購入。
これまでに10年以上前に設置された農業関連施設を修繕し、新たにプラスチックごみのリサイクル教育も加えた複合的な環境教育センターとして進化させる予定です。
参加方法と寄付のお願い
バリの環境教育センターへの寄付は、以下の銀行口座を通じて受け付けています。
- - ゆうちょ銀行:店番418、口座番号4617914
- - 三菱UFJ銀行:中之島支店、普通口座1007011
- - クレジット決済も可能です。詳細は公式ウェブサイトを参照してください。
本プロジェクトは、公益社団法人アジア協会アジア友の会(JAFS)が、バリの民間団体マハ・ボーガ・マルガ財団と共同で進めています。環境保護は一人一人の意識から始まるもの。美しいバリを未来の世代に残すため、皆様の温かいご支援をお願い申し上げます。