DHLが推進する持続可能な物流の新たな時代
SBTi改訂の背景
国際的な企業が環境目標の達成を目指す中、Science Based Targets initiative(SBTi)は2026年6月に「Corporate Net-Zero Standard」の改訂版を発表しました。この改訂により、排出削減の実効性を保証するために必要な厳格な基準が設けられました。
特に、新たに明確に位置付けられた「ブック&クレーム」方式は、企業が輸送由来の排出量を減少させるための信頼性の高い方法とされています。これにより、実際の排出削減が難しい企業でも、信頼性のある手法を通じて気候目標に向けた取り組みを支援することが可能です。
DHLグループの取り組み
DHLグループは、この新基準に先駆けて「GoGreen Plus」という脱炭素化サービスを展開しています。このサービスは、DHLの物流ネットワーク内で発生する温室効果ガスの排出量を削減し、顧客企業がその投資額に応じて環境価値を受け取れる仕組みを提供します。これにより、企業は自社のScope 3排出量の削減を実現できます。
「GoGreen Plus」は、持続可能な航空燃料(SAF)などの低炭素燃料を活用し、企業が輸送に伴うCO2排出量を実質的に削減できる付加的なソリューションです。また、このサービスは貨物ごとや契約単位で利用可能で、CO2削減量を可視化できるレポートも提供されるため、企業は自社のスコープ3の排出量をより正確に算定し、開示することができます。
改訂の効果
SBTiの基準改訂によって、「ブック&クレーム」方式が信頼性のある方法として位置付けられることで、DHLは持続可能な燃料の利用拡大に向けた実務やコストの障壁を克服しやすくなりました。この仕組みの導入により、DHLは低炭素燃料によるCO2削減の効果を顧客に割り当てることができます。これにより、手元のデータでは排出削減に限界があった企業も、DHLの提供するソリューションを通じて、実現可能な気候目標へと近付くことができるのです。
CEOのメッセージ
DHLグループのCEO、トビアス・マイヤー氏は、「DHLは長年にわたり、物流の脱炭素化を実現するための実践的かつ信頼性の高いソリューションを推進してきました。代替低炭素燃料とGoGreen Plusの活用を通じて、数多くの顧客が排出量削減を実現できるよう支援しています。業界標準の進化は、より低排出な物流を実現する上で重要な一歩です」と述べています。
まとめ
今後、DHLの「GoGreen Plus」は、企業の持続可能な取り組みにおいてますます重要な役割を果たすことでしょう。SBTiの基準改訂は、今回の脱炭素化への流れを加速させる可能性を秘めています。これまでの取り組みが土台となり、新たな基準に基づく効果的な戦略が展開されることで、企業の環境への責任が一層強まることが期待されます。利用企業は、この新たな枠組みを通じて、持続可能な未来に貢献していくことが求められるでしょう。
詳細は公式サイトで確認してください。