TBWA HAKUHODOが新たに設立した「地球中心デザイン研究所」
株式会社TBWA HAKUHODOが、2024年10月2日に新しい子会社「株式会社地球中心デザイン研究所」を設立しました。この新しい会社は、サステナビリティとクリエイティビティを融合させ、持続可能なビジネスモデルをデザインすることを目的としています。
地球を中心に据えたクリエイティビティ
「地球中心デザイン研究所」という名前は、地球をクライアントと同様の重要な要素とすることで、私たちのデザインアプローチを進化させる意図が込められています。人間中心の考え方から一歩進み、他の生態系をも考慮した「マルチスピーシーズ」の視点を取り入れることで、クリエイティビティを通じて地球と人類の共栄を目指します。
代表取締役の佐藤カズー氏は、広告業界での豊富な経験を持ち、国外での受賞歴も多数。彼のグローバルな視野と革新的なアイディアが、この新しい挑戦の中心となります。また、環境や社会の持続性を専門とするプロフェッショナルたちもメンバーに加わり、企業や地方自治体が抱える問題を持続可能な形で解決へと導くことを目指します。
サステナビリティをビジネスの中心に
TBWA HAKUHODOは常に「DISRUPTION®」という思考法を駆使し、様々な社会課題に対するソリューションを模索してきました。新たに設立された地球中心デザイン研究所でも、この哲学を基にした取り組みが開始されます。同社は、サステナビリティを単なる社会的責任と捉えるのではなく、新たなビジネスの柱と位置づけ、その実現に向けた取り組みを進めていきます。
課題解決のための3つの柱
地球中心デザイン研究所は、以下の3つの柱を中心に活動します:
1.
BRANDING: 地球をステークホルダーと考える企業を支援し、地球視点を取り入れたブランドへのトランジションをサポートします。
2.
WORKSHOP: 企業がよりアースセントリックな理念を実現するための共創の場を提供します。
3.
LAB: 未来の地球に向けた新たなアイディアを生み出すために、研究者とデザイナーが連携するラボを運営します。
持続可能なビジネスの促進
地球中心デザイン研究所が目指すのは、サステナビリティの重要性を企業や消費者に理解してもらうことで、持続可能な社会を実現することです。現在、多くの企業が環境に対する意識を高めていますが、一方で消費者とのコミュニケーションにおいて未解決の課題が依然として存在します。この会社は、クリエイティビティを駆使し、企業と消費者の環境意識をともに高め、持続可能な行動を促進するプロジェクトを推進します。
企業とクリエイターの新たな挑戦
佐藤カズー氏は、「私たちの活動がただ人を幸せにするだけでなく、地球や生態系にどう影響しているのかを今後意識していくべきだ」と語ります。広告産業としての影響を過小評価せず、環境への配慮をもったキャンペーンやプロジェクトを展開することで、持続可能な未来に貢献する意義を強調しています。
株式会社地球中心デザイン研究所は、これからのサステナブルなビジネスモデルの構築を支援する重要な存在となりそうです。これが新しいクリエイティブ時代の幕開けとなることを期待しています。