森林解析の革新、「DFシリーズ」の取り扱い開始
東京都港区に本社を構える株式会社セキドが、DeepForest Technologiesが開発した森林解析ソフトウェア「DFシリーズ」の取り扱いを新たに開始しました。このシリーズは、ドローンを駆使して森林の情報を「見える化」するための解析ソフトで、特に森林の調査や管理の効率化に貢献します。
DFシリーズの概要
「DFシリーズ」は、オルソ画像や点群データを解析し、AIを活用して樹木検出、樹種識別、幹材積の推定を行うことができます。具体的には、以下の5つの製品が含まれています。
1.
DF Scanner:ドローンで収集した画像を解析し、各樹木の情報を一元的に把握することができるソフトウェアです。AIを活用し、樹種識別は約20種類に対応しています。
2.
DF LAT:レーザドローンで得られた点群データを用い、詳細な地形図や樹冠高データを生成します。
3.
DF Viewer:解析結果を表示するための無料のGISソフトで、GeoTIFFやシェープファイルなどを描画可能です。
4.
DF Walker:森林調査用のスマートフォンアプリで、現地での樹木特定作業を支援します。
5.
DF BIRD:ドローンで撮影した画像からオルソ画像やDSMを生成するためのソフトウェアです。
これらの製品は、森林経営、林業のデジタルトランスフォーメーション、カーボンクレジットの活用など、幅広い分野で活用されています。
Forest Managementの未来
多様な処理能力を持つ「DFシリーズ」は、従来、専門的な知識が必要だった解析業務を、誰でも容易に扱えるようにしています。これにより、訪問者やスタッフによる誤差を減少させ、効率的な業務運営を実現します。また、製品は、林業だけでなく、環境保全やカーボンクレジットの取引においても有用です。
CSPI-EXPO 2025での講演
さらに、2025年6月20日に幕張メッセで開催される国際建設・測量展「CSPI-EXPO 2025」では、DJI JAPANブースにて「ドローンによる森林課題の解決事例」と題した講演が行われます。この講演は、ドローンを活用した新しい森林解析の方法や実際の導入事例についての情報を提供しますので、ぜひご参加ください。
DeepForest Technologies株式会社について
DeepForest Technologiesは、京都大学発のスタートアップで、森林データから解析技術を開発しています。環境問題に関心が高まる中、彼らの技術は森の保護や管理に大きな影響を与えることでしょう。多くの製品が森林の世界での効率的な管理に貢献することが期待されています。
まとめ
株式会社セキドが新たに取り扱いを開始した「DFシリーズ」は、森林解析の効率化に向けた強力なツールセットです。このソフトウェア群を通じて、ドローンビジネスがさらに進化し、効率的な森林管理が実現されることが期待されます。今後の展開にも注目です。