Scene株式会社が手順書作成を革新する新機能を追加
Scene株式会社は、東京都渋谷区に本社を構え、ものづくりのワークスペース「Scene Workspace」を通じて、製造業の効率化に取り組んでいます。この度、同社は新たに3D CADの設計変更追従機能を備えた『3D Docs 2.0』を発表しました。これにより、手順書の早期展開が可能となり、製造業に革新をもたらすことが期待されています。
新機能の提供価値
1. コンカレント化による短納期化
従来の製造プロセスでは、設計変更が行われるまで手順書の作成に取り掛かれないという大きな障壁が存在しました。この新機能を利用することで、設計の初期段階から手順書の作成が可能となり、変更があった場合でも3Dモデルの差し替えで素早く修正が行えます。この結果、手順書の展開スピードが向上し、リードタイムの短縮に寄与します。
2. 類似製品の手順書流用による工数削減
過去に作成された類似モデルの手順書を流用しやすくなることで、新たに手順書を作成する際の作業工数が大幅に削減されることが見込まれます。具体的には、過去の3Dモデルを新しいモデルに差し替え、必要な微修正を加えるだけで新しい手順書が完成するため、作業効率が大きく向上します。
新機能の特徴
1. 変更前後のモデルの並列表示
この新機能では、変更前と変更後の3Dモデル、及びパーツリストが同時に表示可能です。これにより、パーツの変更点を視覚的に確認し、手順の変更についての検討がより簡単に行えます。また、スクロールが同期され、モデルを動かすともう一方のモデルも同様に動くため、比較が非常にスムーズになります。
2. 影響のある部品の特定
変更前の資料でアニメーション化されていたパーツについては、ハイライト表示が可能。これにより手順変更に影響を与える部品を瞬時に特定でき、資料の編集や更新の工数が大幅に削減されます。
3. 修正作業の見通しの把握
削除や追加、変更されたパーツの数が画面上部に表示されることで、設計変更の影響を受けるパーツ数を簡単に把握できるようになりました。これにより、手順書修正作業の見通しを立てやすくなっています。
3D Docsの概要
『3D Docs』は、設計部門から生産技術、製造、メンテナンス部門まで幅広く利用可能なドキュメント作成ツールです。新人でもわかりやすく、高品質な資料を効率的に作成できるため、情報のリアルタイム共有が実現します。これにより、立ち上げ時の納期短縮に大いに貢献しています。
利用シーン
3D Docsは、組立、分解、保守メンテナンスの手順検討など、様々な場面での利用が可能です。特に、ITに不慣れな方や高性能なPCが不足している環境でも、高品質なアニメーション付きの3Dドキュメントを作成することができます。また、製造現場において特にミスが重大な課題となる後工程において、高精度が求められる業務に対応しています。
実績の紹介
導入事例として、多くの企業が『3D Docs』を活用しており、具体的には以下のような成果が報告されています。
- - ヤマト科学:手順書の早期展開に成功し、作成時間を30%削減
- - 新日本造機:組立図の作成時間を75%削減し、手戻りリスクを半減
- - 住友理工:国内外の新人教育を3D化し、教育コストを1/3に削減
これらの成功事例は、Scene株式会社の取り組みが実際に大きな成果を上げていることを示しています。
お問い合わせと展示会出展の案内
Scene株式会社では、製品に関する情報提供やデモンストレーションを行っています。興味がある方はぜひお問い合わせください。メールアドレスは
[email protected] です。また、以下の展示会にも出展予定ですので、ぜひお立ち寄りいただき、新しく生まれ変わる『3D Docs』を実際に体験してみてください。
- - 第10回 設計・製造ソリューション展 [名古屋]
会期: 2025年 4月9日(水)~4月11日(金)
会場: ポートメッセなごや
会期: 2025年 5月14日(水)~5月16日(金)
会場: インテックス大阪