成長するSection L
2021-10-26 18:20:35
ホスピタリティスタートアップSection Lが資金調達を完了し成長へ向けた新たな一歩を踏み出す
ホスピタリティの未来を見据えるSection L
2020年に設立されたホスピタリティ・テック系スタートアップのSection Lは、最近1億1000万円のシードラウンド資金調達を完了しました。この資金調達は、同社の成長を加速させる大きな一歩となるでしょう。特に、この企業は独自のビジネスモデルと技術革新を通じて、宿泊施設運営の効率化を図っています。
成長を続けるホテル運営事業
Section Lは、2020年7月に東京都中央区に自社ホテル第1棟目、Section L Ginza Eastを開業しました。コロナ禍の影響で、東京の宿泊施設の平均稼働率が14.2%にまで落ち込んでいる中、同ホテルは開業以来、月次平均稼働率が7割を超え、ADR(平均客室単価)は周辺の競合施設の約2倍という高水準を記録。これらの業績は、ミドル〜アップスケールの長期滞在需要に裏打ちされたものであり、特に北欧デザインの家具と高品質なサービスが評価を得ています。
2021年3月には、墨田区に第2棟目のSection L Asakusa Eastを開業し、さらなる成長が期待されています。
新たなSaaS事業の展望
デジタル・トランスフォーメーション(DX)が各業界で進む中、ホテル業界にもその波が訪れています。Section Lは、人件費が運営費用の約50%を占める現状を踏まえ、非対面・無人化チェックインを可能とするソフトウェアを自社で開発しました。これにより、運営利益率を約70%にまで向上させることに成功し、自社ソフトウェアを同業他社にもライセンスアウトする計画です。
今後の展開と成長戦略
この成長を受け、Section Lはさらなる事業拡大を目指しています。新たにコミュニティ・マネージャー、ソフトウェア・エンジニア、さらには第3棟目のホテルの支配人を採用し、チームを強化中です。
リモートワークの普及や、観光産業の回復傾向を受け、Section Lではアパートメントホテルなどの柔軟な宿泊施設への進化も視野に入れています。今後は、日本国内での自社施設の拡大に加え、SaaS事業を通じて、他社への運営ソリューションの提供も進める予定です。
最終的には、国内外でのフランチャイズ展開を視野に入れ、日本発のホスピタリティブランドとしての地位を確立していく考えです。
Section Lのアイデンティティ
株式会社セクションLは、創業チームの大半が米コーネル大学のホテルスクールからの卒業生で、シャングリ・ラやフォーシーズンズなどのトップホテルでの経験を有するプロフェッショナルの集まりです。彼らは、従来の不動産投資と顧客体験のバランスを取る新しいホスピタリティ管理の手法を追求しています。今後の成長が楽しみなスタートアップです。
会社情報
- 会社名
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株式会社セクションL
- 住所
- 東京都千代田区神田錦町2-2-1WeWork Kanda Square
- 電話番号
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