名古屋商科大学の卒業論文発表会
名古屋商科大学では毎年12月に、4年生の学生が自身の卒業論文を発表する「卒業論文発表会」を開催しています。このイベントは20年以上続いており、全学年の学生が参加できる重要な大学行事の一つです。会場設営から進行、タイマーの管理まですべて学生主体で行われ、協力の精神が育まれています。
卒業論文発表会の意義
卒業論文は、学生が4年間の学びの集大成として執筆するもので、テーマは自由に選択可能です。2025年度の発表会は12月10日(水)に名古屋の日進キャンパスで行われ、総勢1,143名の学生が集まりました。代表者たちは、自らの研究をスライドにまとめ、他学部や下級生にも理解しやすい形で発表します。
発表されたテーマは、時代や社会のニーズを反映して変化しており、今年度は次のような多様な内容が並びました。
現在の医療現場におけるAIの役割を探る内容で、今後の進展についての考察が述べられました。
- - ポストコロナ時代を生き抜くための日本のフィットネス業界の戦略
コロナ影響を受けたフィットネス業界の生き残り戦略について検討しました。
持続可能なモビリティ社会に向けた自動車業界の変革を論じました。
メディアの変化が地域への影響をどう及ぼすのかを考えた内容です。
下級生からの反響
発表会での4年生の立派な発表を見た下級生からは、「内容が非常にわかりやすかった」との感想が寄せられ、自身も同じ舞台に立つため頑張りたいというエネルギーが伝わってきました。教員からも、学生の成長を実感できる貴重な機会として高い評価を得ていました。質疑応答では、活発な議論が交わされ、多様な声が集まりました。
教育方針「師弟同行」の精神
名古屋商科大学における教育方針「師弟同行」は、教員と学生の相互啓発を重視し、個性を尊重した教育を目指しています。この理念を基に、学生は3年次以降専門セミナーに参加し、卒業論文執筆や進路指導を受けながら、専門的な知識と人間教育の両側面を育成します。
このような環境の中で、学生たちは自信を持って自らの研究成果を発表し、互いに成長を促し合っています。
まとめ
名古屋商科大学の卒業論文発表会は、学生にとって貴重な学びの場であり、未来のビジョンを考えるきっかけともなっています。若い世代が新しい視点で社会に貢献できる可能性を感じることができるイベントであり、参加した全員にとって有意義な時間となったことでしょう。