2024年10月10日、東京・ポルシェセンター高輪で、国内ポルシェディーラー初のファッションイベント「Porsche Special Runway 2024」が開催されました。このイベントには、堅展実業株式会社の厚岸蒸溜所が参加し、同社のウイスキーが特別に提供されました。
この特別なイベントでは、厚岸蒸溜所の二十四節気シリーズから、「厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー 小暑」、「厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー 大雪」、そして「厚岸ブレンデッドウイスキー 大寒」が紹介されました。特に注目されたのは、厚岸蒸溜所長である立崎勝幸氏が登壇し、オリジナリティあふれるハイボールのプレゼンテーションを行ったことです。
第一部では「恋するハイボール」というテーマで、恋のさまざまな側面をフレーバーで表現しました。例えば、片思いの甘酸っぱさや、恋が実ったときの濃厚な甘さ、別れの際のほろ苦さをハイボールに落とし込んで、聴衆を魅了しました。
第二部では、「世界一のハイボール」と称された、世界ウイスキーアワードで評価されたブレンデッドウイスキーを使用した特別なハイボールが披露されました。これらの独創的な提案は、多くの参加者の興味を惹き、普段とは異なる味わいを楽しむ機会を生み出しました。
その結果、予想を大きく上回る杯数が提供され、ポルシェオーナーと厚岸ウイスキーの高い親和性が明らかになりました。
厚岸蒸溜所は2016年に設立され、スコッチの製法を踏襲しながら、日本ならではの気候や地元の食材を活かしたウイスキー造りに力を入れています。特に、使用する樽はバーボン樽やシェリー樽に加え、北海道産のミズナラ樽など多岐にわたり、厚岸湾を見渡す丘の上で静かに熟成されます。
石炭を含んだ泥炭層からの清らかな水、湿潤な気候、そしてウイスキーと食材の相性の良さが、厚岸蒸溜所の独特な風味を生み出しています。広がる柑橘系の甘さと、ピーティーな香りが調和した厚岸ウイスキーは、多くのファンを魅了しています。
ウイスキーの歴史が100年を迎えた日本で、厚岸蒸溜所はこれからも高品質なウイスキーの制作に邁進し、さらなる進化を遂げていくことでしょう。2024年のポルシェのファッションイベントで示された厚岸ウイスキーの存在感は、今後の展望を期待させます。
このイベントは、再開発が進む高輪エリアに位置するポルシェセンター高輪で行われ、ここは新車や中古車が最大15台展示できるスペースを有し、最新のデジタル技術や持続可能性に配慮した設計が施されています。イベントの盛況ぶりは、厚岸蒸溜所とポルシェブランドのコラボレーションの可能性をまた一つ証明したに違いありません。