新たな原子力事業がスタート!廃炉科学研究を日英で推進
新たな廃炉科学研究プログラムの公募開始
令和7年度における「英知を結集した原子力科学技術・人材育成推進事業」の新規採択課題についての公募が、2023年4月8日より始まりました。この事業は、日本原子力研究開発機構(JAEA)を中心に、今後の廃炉作業に必要な研究と人材育成を目的としています。
事業の背景
日本が直面する福島第一原子力発電所の廃炉作業は、膨大な時間と労力を要すると予想されています。このため、国内外の研究者たちによる知見を結集し、効果的な技術開発が急務とされています。今回の公募は、そのニーズに応える重要なステップとなります。
公募の概要
今回の公募は、特に日英の協力のもとで進められる「国際協力型廃炉研究プログラム」に焦点を当てています。研究テーマは、「先進廃炉科学研究」として、福島および英国のセラフィールドに関連する廃炉に関する技術や知識を融合することを目指しています。具体的には以下の3つの分野における研究が対象です:
1. 放射性廃棄物及び燃料デブリ管理
放射性廃棄物の特性評価や処理技術、スラッジの管理など。
2. 廃止措置のためのロボットと自律システム
リモート操作やAIを用いた自動化技術の研究。
3. 廃止措置のリスク管理
リスク評価やデータ解析を通じた持続可能な廃炉方法の開発。
スケジュールと応募方法
公募は2023年4月8日から始まり、応募締切は6月12日までです。オンラインで提案書を提出する必要があり、関連資料は日本原子力開発機構の公式サイトより取得可能です。なお、募集説明会もオンラインで開催され、詳細な質問や情報確認が行えます。
まとめ
この新しいプログラムは、国際的な研究協力を通じて、日本の原子力廃炉研究に新たな風を吹き込むものとなるでしょう。日英両国の科学者たちが共に知識を深め、未来の廃炉技術への道を切り拓くことを期待しています。関心のある研究者はぜひ応募を検討してください。