新牡蠣品種開発
2019-05-01 18:28:15

未来の養殖業を切り開く新牡蠣品種の開発に成功!

新たな牡蠣品種の開発が持つ可能性



うみの株式会社が提唱する新しい牡蠣品種の開発は、持続可能な養殖業に向けた一歩として注目されています。徳島県海部郡に本社を置く同社は、養殖業界においる課題を解決するため、マガキ(Crassostrea gigas)とシカメガキ(C. sikamea)を交配させて三倍体の牡蠣種苗を成功裏に作り出しました。この取り組みは、収益の安定化と環境保全の両立を目指しています。

牡蠣養殖の現状と課題



日本において最も流通している牡蠣はマガキですが、その出荷時期が冬季に限られるため、養殖業者には収益面での苦しみがあります。また、シカメガキはその高い味わいから人気ですが、国内においては養殖が難しく、十分な生産体制が整備されていません。そのため、多くの養殖業者は新たな品種の開発を求めており、土地に応じた適切な養殖環境を見つけることが求められています。

新しい品種の特性



うみの株式会社が開発した三倍体の牡蠣は、一般的な二倍体と比較して不稔性を示すため、夏でも食べられる特徴があります。これにより、従来の季節限定から脱却し、通年で出荷可能な新しい収益モデルを構築することが期待されています。また、三倍体は遺伝的多様性を保つ上でも有効であり、環境への影響を最小限に抑えることができるため、地域の生態系にも配慮した養殖が可能です。

牡蠣養殖業界の未来



今後、うみの株式会社はこの新たな交配種の安定的な生産体制を確立し、実際の海面における養殖試験に着手する予定です。地域のニーズを考慮しつつ、持続可能な養殖業の発展を目指して関係者と連携しながら進めていく姿勢を示しています。

うみの株式会社の取り組み



「人と海を豊かにする」を企業理念に掲げるうみの株式会社は、水産用種苗の製造や海洋に関連する商材の開発・研究を行っています。その活動は、持続可能な資源活用の観点からも意義深く、地域経済の活性化にもつながることでしょう。新しい牡蠣品種の開発が成功すれば、養殖業者にとっての収益改善はもちろん、消費者にとっても新たな選択肢が生まれることになります。これからの展開に、大いに期待が寄せられています。

今後への期待



この新たな牡蠣品種が市場に浸透すれば、養殖業界に新たな風を吹き込むことができるでしょう。また、他地域への展開や、さらなる品種改良と技術革新が進むことが期待され、持続可能な養殖業の確立がもたらす利点は計り知れません。うみの株式会社の今後の活動にも、ぜひ注目していきたいものです。

会社情報

会社名
うみの株式会社
住所
徳島県海部郡美波町山河内字外ノ牟井1-6
電話番号
0884-77-1117

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