トイレ清掃ロボットCleanKが労働力不足に挑む
株式会社inprogが発表したトイレ清掃ロボット「CleanK」は、ユーザーの手を煩わせることなく、自律的にトイレの清掃を行います。このα版の事前登録が2023年7月24日より開始され、労働力不足に悩む清掃業界の救世主となることが期待されています。
サービスの背景
代表取締役の宗清は、昨年から清掃会社を運営しており、実際の現場を経験する中で技能を持つ作業員の確保が至難の業であることを痛感しました。人的トラブルや人員不足に直面し、その解決策として清掃ロボットの開発に取り組むことになったのです。
現在、日本の清掃業界は深刻な人手不足に悩まされており、平均年齢は50歳を超えています。2024年には訪日外国人が過去最高の3,686万人に達する見込みで、急激な利用者の増加が清掃の需要を押し上げています。それに伴い、賃金の上昇が続く中で、清掃業界の持続可能性が危惧されています。
トイレ清掃の現状
商業施設における清掃業務の中でも、最も困難を伴うのがトイレ清掃です。施設全体の面積のわずか1/100ながら、清掃にかかる時間は4割~7割を占めることが多いため、労力が集中します。清潔なトイレは顧客体験の向上に直結し、リピート率にも影響を与えます。
日本国内では、清掃員や施設管理者が直面する課題は多く、外国人労働者の採用や清掃マニュアルの整備といった一時的な対策では根本的な解決には至らないのが現状です。清掃品質の均一化や労働力不足の解消は、CleanKの導入によって実現できるかもしれません。
CleanKの機能と利点
CleanKは、ボタン一つで清掃を開始できます。特に便器のふち裏や水溜りの底など、人の手では届きにくい部分をしっかりと洗浄します。また、完全自律型の設計により、清掃後の品質も向上します。利用者は他の清掃業務に専念できるため、人材の効率的な配置が可能です。
今後の展開
CleanKは、現在大便器専用の清掃ロボットですが、将来的には小便器やさらに多様な清掃箇所への対応を計画しており、サービスを段階的に拡大する見込みです。また、高水準の清掃サービスを提供することで、顧客満足度を高めることが目指されています。
事前登録について
CleanKのα版は、2023年末を目途に試験導入を予定しています。事前登録は公式サイトから行うことができ、業界の新たな潮流に加わるチャンスをつかむことができます。詳しい内容は以下のリンクからご確認ください。
CleanK事前登録サイト
会社概要
清掃業界を変革する新たな技術を提供する株式会社inprogは、神奈川県藤沢市に本社を置き、2020年に設立されました。代表の宗清直人が率いるチームは、顧客の期待を超える清掃ソリューションを提供することを目指しています。