化学、電子工学などの技術・市場動向レポートを発行する株式会社シーエムシー出版は、雑誌『月刊ファインケミカル2024年7月号』を7月15日に発売しました。
今月号の特集は「フロー・マイクロ合成―次世代合成の最前線―」です。フロー・マイクロ合成とは、微細な流路内に原料を流しながら合成する技術のこと。厳密な反応時間・温度の制御、効率的な合成、反応時の安全性向上、スケールアップが容易などの利点があることから、次世代の合成法として注目を集めています。
特集では、フロー・マイクロ合成の基礎から応用、さらには最新の研究開発動向までを網羅し、第一線の研究者たちがその魅力と可能性について解説しています。
具体的には、有機リチウム化合物発生におけるフロー選択性制御と反応開発、ペプチドの次世代フロー・マイクロ合成法、フロー電解合成化学、ニトリルを原料とする連続フロー式アミン合成、AIを活用したフロー化学研究など、さまざまな角度からの最新情報を紹介しています。
また、医薬品原薬製造を志向した連続生産技術の開発、連続フロー生産プロセス研究~閉塞課題の解決に向けて~といった、産業界におけるフロー・マイクロ合成の活用事例についても詳しく解説しています。
さらに、本号では「最近の除草剤開発の動向」「二置換ピリミジン」といった連載記事や、L-アスコルビン酸(ビタミンC)、アデニンのケミカルプロフィルなども掲載しています。
変化の激しい先端産業のイノベーションを支える各種ファインケミカル関連の研究開発の指針として、ぜひご活用ください。
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https://www.cmcbooks.co.jp/products/detail.php?product_id=115608
目次
【特集】フロー・マイクロ合成―次世代合成の最前線―
・特集にあたって
・有機リチウム化合物発生におけるフロー選択性制御と反応開発
・ペプチドの次世代フロー・マイクロ合成法
・フロー電解合成化学
・ニトリルを原料とする連続フロー式アミン合成
・AIを活用したフロー化学研究
・医薬品原薬製造を志向した連続生産技術の開発
・連続フロー生産プロセス研究~閉塞課題の解決に向けて~
[連載]農薬研究の動向(3)
・最近の除草剤開発の動向(2)
[連載]ピリミジン系機能性化学品(染料、農薬、医薬品など)
・第3回:二置換ピリミジン(5.10-5.23)
[ケミカルプロフィル]
・L-アスコルビン酸(ビタミンC)(Ascorbic acid)
・アデニン(Adenine)
[ニュースダイジェスト]
・海外編
・国内編
月刊ファインケミカルについて
月刊ファインケミカルは、1972年5月の創刊以来、国内唯一の専門情報誌として、アカデミアとインダストリーをつなぐ役割を果たしてきました。変化の激しい先端産業のイノベーションを支える各種ファインケミカル関連の研究開発の指針として、産業応用を前提とした技術情報や、対象を絞り込んだ実用的マーケット情報を提供しています。