新たな学びの場としてのSAK University
2023年9月29日、品川区天王洲アイルに「SAK University東京イノベーションキャンパス」がオープンしました。この新しいIT専門の教育機関は、英国の名門エセックス大学から正式に認定を受けた提携校です。この学校のブランディングやインテリアデザインを手掛けたのは、島根県立大学の平井俊旭准教授です。彼の独創的なデザインは、教育環境をより快適に、魅力的にすることを目指しています。
装飾に込められた想い
SAK Universityのエントランスには、華やかなネオンロゴが設置され、来訪者を迎え入れます。また、廊下に面した自習スペースの壁には檜を薪割り機で加工したパネルが使用され、温かみのある雰囲気を演出しています。このようなデザインは、学校らしい無機質な印象を払拭し、現代の学びの楽しさを感じさせてくれます。
学校の構成と特長
新キャンパスは約500㎡の広さで、2つの教室、ノックソックルーム、ラボルーム、自習室、面談室が配置されています。これらの空間は、赤いロゴのイメージを反映させるために、西洋的な要素として煉瓦や日本の伝統的な木材、竹を使用しています。
また、各教室には100インチのディスプレイが6台設置されており、ダイナミックな映像を使った授業展開が可能です。このような工夫により、学生がより集中して学べる環境を提供しています。
ユニークな学びの空間
特に注目されるのは、ノックソックルームとラボルームです。これらの部屋はハッカー対策を学ぶための特殊なカリキュラムを想定して設計されており、ノックソックルームは防犯をイメージし、ラボルームはハッカーのアジトをイメージしたデザインを施しています。授業がない時には学生たちが自由に遊ぶことができるため、学びと遊びを両立させる空間となっています。
今後の展望と地域連携
平井准教授は、このキャンパスを通じて、地域との連携や実践的な教育を重視しています。未来を見据えたこの学校のアプローチは、教育に新しい風を吹き込むものです。現在は三軒茶屋キャンパスのプランも進行中で、さらなる展開が期待されます。
平井俊旭准教授のプロフィール
平井准教授は、武蔵野美術大学で空間演出デザインを学び、多くのインテリアデザインプロジェクトを手がけてきました。地方自治体や企業へのブランディング支援も行い、地域貢献に力を入れています。また、滋賀県発の発酵食品ブランドを展開するなど、多才な人材です。教育と地域連携を重視し、学生に実践の場を提供する彼の取り組みは、高く評価されています。
若者が新しい学びの形を感じられるこのキャンパスが、今後どのように成長していくのか、私たちは目が離せません。