海の未来を築く取り組み
2021年4月に、海洋科学技術に挑戦する中高生を対象とした「マリンチャレンジプログラム2021」の認定証授与式がオンラインで行われました。このプログラムは、日本財団、リバネス、JASTOという3つの組織によって、海や水産分野に関連する様々な研究を支援することを目的にしています。
初のオンライン授与式
今年は新型コロナウイルスの影響により、初の試みとしてオンラインでの認定証授与式が実施され、全国の5つの地区ブロックから採択された計40チームに対して、各チームの研究への情熱が語られました。式では、各採択チームが自らの研究テーマを発表し、期待感を高めるとともに、今後の研究プロセスについての講座を受けました。
研究の進行とキックオフミーティング
授与式の後、参加者たちは研究を進めるための具体的な指導を受け、研究アドバイザーやメンターとのキックオフミーティングも行われました。このミーティングでは、研究の具体的な進め方に関する情報が共有され、アドバイザーからの貴重なアドバイスが寄せられました。各チームは8月に行われる地区ブロック大会での成果発表を目指して、今から奔走します。
地区ブロック大会と全国大会
各地区ブロックにおいては、全国大会への進出をかけた研究成果のプレゼンテーションが行われ、選ばれた15チームが全国大会に出場する権利を得ます。ポイントとなる日は以下の通りです:
- - 九州・沖縄:8月11日(水)
- - 中国・四国:8月12日(木)
- - 北海道・東北:8月14日(土)
- - 関西:8月15日(日)
- - 関東:8月18日(水)
最近の動向から、新型コロナウイルスの影響でオンライン形式が導入される可能性が高まっています。これにより、参加者や一般の見学者も自宅から手軽に接続し、研究発表の様子を見ることができます。参加を希望する方は、事前申し込みが必要です。
採択チームの多様な研究テーマ
2021年に採択された各チームは、地元特有の生態系の研究、生物の行動を観察するプロジェクト、さらに海洋プラスチック問題への取り組みなど、多岐にわたるテーマで活動しています。これにより、参加する生徒たちは未知なる海洋の科学技術の探究において、新たな視点を得る機会を享受しています。各チームの詳細については、プログラムの公式サイトでの確認が可能です。
マリンチャレンジプログラムの目的
マリンチャレンジプログラムは、2017年度から繁栄する活動を通じて、中高生に対して海への興味を喚起し、答えのない研究に挑む力を育成しています。これにより、将来的には卓越した海洋科学技術のパイオニアとして、成長していくことが期待されています。具体的には、船や洋上風力発電を含む海や水中のものづくり、海洋生物や水産物に関する研究、海の環境の認知や保護のための取り組みを推進しています。
このプログラムを通じて、若者たちが「海」に関する科学的議論に積極的に参加できる機会を提供し、未来の海のための意思決定者や研究者を育てることを目指しています。