BioJapan 2025の重要な展開
2025年10月に横浜パシフィコで開催される「BioJapan / 再生医療JAPAN / healthTECH JAPAN」は、バイオ技術の最前線が集まる展示会です。今年は、過去最多の約1,090社が世界36か国から参加し、2,800名以上のパートナリング参加者を迎える予定です。商談件数も24,000件が見込まれており、業界の革新と変化を実感できる貴重な場となるでしょう。
創薬モダリティーの変革
特に注目すべきは、創薬におけるモダリティーの多様化です。CAR-T療法をはじめとする遺伝子・細胞治療薬が開発される中、特に魅力的なのは「腫瘍溶解性ウイルス療法」です。この治療法は、がん細胞に特異的に作用するウイルスを使用するもので、東京都内のスタートアップが第三世代の脳腫瘍治療薬の上市を目指しています。
国際的な視点で見ても、日本のスタートアップは急速に進展しており、エキサイティングな開発が次々に発表されるでしょう。注目の出展者には、アールバイロジェンや東京核酸合成などが含まれ、最新の技術が紹介されます。
プロセスソリューションの拡大
新薬開発が進む中、CDMO市場も急成長を遂げています。新しい遺伝子治療薬や細胞療法が増えることで、バイオ医薬品の開発がますます多様化しています。この動きにより、CDMOは進化する技術に応じた専門知識を求められ、特にAIの利用が進行しています。
日本でも多くの企業がこの市場に参入しており、なかでもエアジェニックスや富士フイルムが注目されています。
バイオものづくりの注目
バイオものづくりがこの数年で急成長しています。微生物や細胞を利用してさまざまな物質を生産する技術が進展しており、持続可能な社会を目指した開発が進行中です。しかし、コストや原材料の安定供給という課題が残っており、研究開発が重要です。
注目の研究機関には大阪産業技術研究所や京都大学があり、これからのバイオものづくりの方向性を示しています。
新たな試み「Investment Forum」
初めて開催される「Investment Forum」も重要なポイントです。国内外の投資家が集まり、スタートアップ企業へ投資を促進するセッションが行われます。特に日台韓のスタートアップによるピッチセッションは見逃せません。
基調講演とセミナー
本展では、富士フイルムのCDMO事業展開や、国際的なバイオ研究の未来に関する基調講演も行われます。企業や大学の専門家によるセミナーも多数予定されており、業界の動向や最新技術を学ぶ絶好のチャンスです。
最後に
BioJapan 2025は、バイオテクノロジーの未来を感じ、学び、ビジネスを拡大する絶好の機会です。新しい知識を得るだけでなく、さまざまな企業とのネットワーキングの場ともなります。未来を形作る革新的な技術と接触し、次のステップへ進むための重要なイベントです。