最近、個人向けのセキュリティサービスを提供するNordVPNが、無料動画サイトや偽装サイトに関するセキュリティリスクについての最新調査結果を発表しました。特に、サイバー攻撃の手口が進化する中で、これらのサイトの利用者が増えていることが懸念されており、この研究はその現状を浮き彫りにしています。
調査内容の背景
NordVPNは2024年から2025年にかけて、Threat Protection Pro™を通じて収集したサイバー脅威データを分析し、危険なウェブサイトや偽装被害が多発しているブランドを特定しました。Threat Protection Pro™は、マルウェアをブロックし、フィッシングサイトへのアクセスを遮断し、侵入型広告やトラッカーから保護するためのNordVPNの特徴的な機能です。この調査は、サイバー攻撃がますます巧妙化する中で必要不可欠な情報を提供しています。
フィッシングの標的になったブランド
フィッシング詐欺の標的として特に目立つのは、Google、Facebook、Microsoftの3つのブランドです。調査によると、Googleについては85,000件以上の偽装サイトが確認されており、これはユーザーのアカウント認証情報を盗むために作成されたものが多いとされています。Facebookにも約6,000件の偽サイトが存在し、個人データの窃取が狙われています。Microsoftでは5,000件以上の偽装サイトが発見されており、特に企業向けアカウントが狙われがちです。加えて、AT&TやYahoo!、Netflixなどのブランドも標的となり、それぞれ約4,000件の偽サイトが確認されています。
マルウェア感染リスクが高いサイトカテゴリ
NordVPNの調査では、特にリスクが高いカテゴリーとして無料動画サイトが挙げられています。2024年には、Threat Protection Pro™が15億件以上のマルウェア感染をブロックしました。このようなサイトは、悪質な広告を掲載し、ユーザーが単に閲覧するだけで感染する恐れがあります。次に感染リスクの高いサイトとしてエンターテインメント関連が約10億件、スポーツ関連が1.2億件、アダルトサイトが1.09億件と続きます。
無料動画サイトには、マルウェアだけでなく侵入的な広告やトラッカーという多様な脅威が潜んでいます。過去1年間にThreat Protection Pro™は無料動画サイトで、なんと約70億の広告、そして1,190億を超えるトラッカーをブロックしました。これは、全体の25%にあたります。
日本における影響
日本はアジア全体の中でも特にマルウェア被害が深刻で、合計で106,139,174件、1デバイスあたり月間1,315件のマルウェア感染が確認されています。この数字は、利用者が誤って問題のあるサイトにアクセスすることによって引き起こされるものです。
サイバー攻撃の手口とリスク
サイバー犯罪者は巧妙な手法を用いてユーザーを騙し、私たちの個人情報やデバイスを狙っています。正規のサービスを模倣したフィッシング詐欺や、単に閲覧するだけで感染するマルウェア広告など、その手口はますます進化しています。ユーザーの「安全そうなサイトやメール」という見方も、ほんの一クリックで危険に晒される場合も多いです。このようなサイバー攻撃の具体的な手口とリスクを理解することが重要です。
安全なネット利用のための5つの対策
- - 常にセキュリティソフトを最新の状態に保つこと。
- - 不審なリンクはクリックしないこと。
- - 自分の情報を守るために、パスワード管理を徹底すること。
- - セキュリティ通知を常に確認すること。
- - 漏洩した情報については速やかに対応すること。
NordVPNに関して
NordVPNは、世界中で何百万人ものユーザーを抱える先進的なVPNサービスプロバイダーです。7,000台以上のサーバーを111カ国で提供しており、専用IP、Double VPN、Onion Over VPNサーバーなど、多彩な機能を備えて、トラッキングなしでオンラインプライバシーを強化することができます。マルウェアのスキャン機能に加え、悪質なウェブサイトやトラッカー、広告をブロックするための「脅威対策Pro」という機能もあります。また、最新の製品であるグローバルeSIMサービス「Saily」は、海外旅行者向けに設計されており、現地でSIMカードを購入することなく簡単にデータ通信が利用できます。
会社概要
会社名:NordVPN
本社:Fred. Roeskestraat 115 1076 EE Amsterdam, Netherlands
日本代表:小原拓郎
NordVPNウェブサイト:
https://nordvpn.com/ja/