ヘラルボニーとSTUDIO BORGERSTEINの新たな提携
株式会社ヘラルボニーは、ベルギーの「STUDIO BORGERSTEIN」とのパートナーシップ合意を発表しました。このコラボレーションにより、国内外の事業において、障害のあるアーティストによって生み出されるアート作品との協業の可能性が広がります。
STUDIO BORGERSTEINとは
「STUDIO BORGERSTEIN」は、2009年に設立されたベルギーのアートスタジオです。障害福祉事業を展開する「Borgerstein vzw」が運営しており、現在、23名の障害のあるアーティストが在籍しています。このスタジオは、自然豊かな環境でアーティストたちが自由に制作活動を行い、自らの表現を追求できる場を提供しています。
ヘラルボニーは、2024年6月に初めて同スタジオを訪問し、アート制作に励むアーティストや福祉施設の担当者との対話を通じて、理念の共鳴を実感しました。これを契機に、正式なパートナーシップの締結が実現したのです。
アーティストとの交流
ヘラルボニーのCo-CEOである松田崇弥と、欧州でヘラルボニーの活動を拡大させるCGO小林恵は、アーティストのHans Corteebeek氏やJozef Cloostermans氏との対話を通じて、双方の活動に対する理解を深めました。アーティストたちの表現は、障害を持つことのポジティブな側面を伝える強いメッセージを持っており、現代アートとしての高い評価を受けています。
Andre Arnold氏のコメント
STUDIO BORGERSTEINのAndre Arnold氏は、「ヘラルボニーとのコラボレーションを開始できることを光栄に思っています。私たちのアーティストたちの作品がより多くの人々に知られる機会を得ることができ、非常に期待しています」とコメントしました。この提携により、アーティストの作品には新たな価値が生まれ、より広い範囲での認知が進むことが期待されています。
欧州へ向けた展開
今後、ヘラルボニーはフランス・パリに子会社「HERALBONY EUROPE」を設立し、世界最大級のスタートアップ集積施設「Station F」内に拠点を置く予定です。主にBtoB事業としてのライセンスビジネスを展開し、欧州の現地企業との協業を推進します。また、ヘラルボニーが所有する2,000点以上のアートデータをグローバルに広め、新たなライセンス契約の獲得にも積極的に取り組みます。
障害のイメージ変容を目指して
ヘラルボニーは、「異彩を、放て。」というミッションのもと、障害に対するポジティブなイメージの変容を目指しています。特に、また障害のあるアーティストたちの作品を通じて、新しい文化を形成し、彼らの存在が社会に与える影響を広めようとしています。アート作品のライセンス管理、商品や空間の企画、クリエイティブ制作、さらには社員研修プログラムなど、多岐に渡る事業を展開しています。
このようにして、ヘラルボニーは多様なアーティストたちの才能を社会に発信し、障害を持つ人々がありのままに生きられる社会の実現に向けて取り組んでいます。