草津町で進化するバス利用の利便性
全国有数の温泉リゾート、草津町では、地域住民と観光客の日常の移動をより便利にするために、「バスロケーションサービス」が新たに導入されました。この取り組みは、観光客の利便性を大幅に向上させると同時に、地域社会のデジタル化の一環とも位置づけられています。
草津町は、年間400万人以上の観光客が訪れる活気あふれる場所です。「福祉と観光のまちづくり」を掲げ、独自性と付加価値の高い地域づくりに奮闘しています。これまで、4路線に分かれた町内巡回バスを運行することで、地域住民や観光客の交通手段を提供してきましたが、バス利用者の運行情報の把握や、イレギュラー事態への対応が課題となっていました。
バスロケの導入
そこで、半年間の試行導入を経て、2023年4月から本格運用がスタートしたのがこの「バスロケ」サービスです。バス停にはQRコードが掲示されており、スマートフォンで読み取ることで、接近中のバスの情報や路線上の停留所の位置を簡単に確認できる仕組みとなっています。
このシステムは、バスの車内放送と連動して、リアルタイムでの情報把握を可能にしています。そのため、バス運転手や運行管理者は特別な操作を必要とせず、業務がスムーズに行えるようになりました。さらに、機器はメンテナンスフリーで運用されることから、機器管理にかかるコストや手間も軽減されています。
管理者と利用者に優しいシステム
管理者用の「監視画面」では、運行状況や遅延確認が容易に行えます。利用者向けの「CMS管理画面」を使うことで、運行情報などのお知らせを迅速に配信できる体制も整っています。この情報は、草津温泉町内巡回バスの運行に関する全体の情報を含み、一定のシーンに応じて分けられています。
今後は、さらにデータ収集基盤の整備や、未整備の路線への対応を進める計画です。これにより、利用者への情報提供をより充実させることを目指します。
デジタル技術の活用
ユニ・トランドは、デジタル技術を駆使し、地域住民や観光客にとって使いやすい交通手段の実現に努めています。「バスの位置情報」や「運行情報」を効果的に「見える化」することで、地域の交通状況の向上を図る取り組みです。
草津町の風情あふれる温泉街を訪れる観光客にとって、便利な交通手段が整うことで、より快適な滞在が期待されます。今後の発展に大いに期待が寄せられるところです。