2026年卒新卒採用の動向と企業の採用方針について
株式会社キャリタスは、2026年卒業予定者の新卒採用に関する調査を全国の主要企業16,611社対象に実施しました。その結果を報告します。この調査は、2025年1月27日から2月6日の間に行われ、全体で1,087社からの回答を得ました。
1. 採用見込み
調査によると、2026年3月卒業予定の新卒者に対する採用が「増加」に転じる企業が26.5%を占め、「減少」と予想する企業の7.5%を大きく上回りました。この傾向は、4年続けて「増加」が「減少」を上回っていることからも確認できます。
2. 採用難易度の見通し
企業が自社の採用活動の難易度について問われたところ、「非常に厳しくなる」と感じている企業が52.4%に達しました。これは前年よりも増加しており、約8割の企業が今後の採用活動を厳しくなると予想しています。
3. 採用のテーマ
2026年卒の採用において、企業が重視するテーマは「母集団拡大」でした。このテーマを挙げた企業は35.6%に達し、プレ期の対応も重要視されています。
4. 採用活動のスタンス
採用活動におけるスタンスとして、「質より量」の考え方が年々増加しており、4年前に比べ20ポイント以上の増加が見られました。これは、企業が求める学生の数を重視し始めていることを示しています。
5. 選考で重視される点
選考時に重視される点については、「志望度」や「企業理解度」の重要度が低下を見せています。しかし「価値観」や「経験」に関しては変わらぬ重視がなされています。
6. 採用活動の方向性
企業は早期から学生と接点を持つ方針を取り、幅広い層へのアプローチをさらに強化しています。これにより、採用活動の充実が図られています。
7. 採用活動の開始時期
面接や内定の通知が前年より早まる見通しとなっており、全体の約4割がプレ期に内定を出す予定です。これにより、採用競争が一層激化することが予想されます。
8. インターンシップの実施状況
2024年度にインターンシップを実施予定の企業は全体の79.5%にのぼり、オープン・カンパニーが依然として主流です。来年度も各類型が前年比を上回る見込みとなっています。
9. 2025年度卒業予定者の選考状況
2025年卒業予定者の選考終了企業は68.4%で、前年の77.0%から大きく減少しており、平均的な充足率は約70.3%です。
10. 就活セクハラ防止の取り組み
多くの企業が「私的な連絡先の交換を禁じる」「夜間の面会禁止」といったセクハラ防止策を導入しています。このような取り組みは、学生が安心して就職活動を進められる環境作りに貢献しています。
このような調査結果から、企業が直面する採用活動の変化や課題が浮き彫りになっています。詳細なレポートは
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