音楽で集中力を高める可動式ブース「VIE POD」
近年、働き方の多様化や生産性向上が求められる中、音楽や映像の力で脳に刺激を与える新しいソリューションが登場しました。それが、東京建物株式会社、コクヨ株式会社、VIE株式会社の3社によって共同開発された可動式ブース「VIE POD(ヴィーポッド)」です。このブースは、働く環境に求められる集中力やリラクゼーションをサポートすることを目的としています。
開発の背景
少子高齢化が進む日本では、企業が従業員の労働生産性を向上させることが急務となっています。加えて、長時間労働の是正や健康経営への取り組みが求められており、従業員の働きやすい環境の提供が必要とされています。そこで「VIE POD」は、音楽や映像による新しいアプローチで、脳疲労を軽減し、より良い仕事環境の構築を目指しています。
VIE PODの特長
1.
ニューロミュージックの導入
VIEが開発した「ニューロミュージック」は、科学的に根拠のある効果を持つ音楽です。この音楽は、利用者の感情をコントロールし、「集中」や「リラックス」を促します。このブースに設置された高音質サウンドバーと31インチの大画面モニターで、具体的な感情や気分に合わせた体験が可能になります。
2.
簡単な操作性
利用者はブース内でタブレットを使って自分の「なりたい状態」を選択することができます。例えば、仕事のパフォーマンスを上げたい場合は「集中」、リラックスしたい時は「CHILL」を選ぶことができます。これにより、作業状態に合わせた映像や音楽を体感することができます。
3.
快適な使用環境
自然換気機能を備えた「VIE POD」は、約40秒ごとに室内の空気が入れ替わります。また、人感センサーによる自動換気や、調光・調色機能付きのLEDライトも装備されているため、常に快適な環境で使用できます。さらに、Web会議や通常業務にも利用できる柔軟性を持っています。
今後の展開
「VIE POD」は現在、東京建物のオフィスビルで商品検証が行われていますが、今後は東京駅前の大規模再開発事業にも導入される予定です。これにより、入居テナントのワーカーに対してより良い作業空間を提供することが目指されています。
ウェルビーイングに着目した取り組み
東京建物が3月に発足した「Well-being Lab.」では、ビジネスパーソンの調査を行い、ウェルビーイング向上因子を特定しました。「VIE POD」は、その研究成果を基に設計された成果の一つです。
まとめ
「VIE POD」は、音楽と映像が融合した新たな働く空間を提供し、集中力やリラクゼーションを高めると同時に、従業員の健康をも考慮した製品です。今後もこの取り組みが進化し、ビジネスパーソンのウェルビーイングをより向上させることが期待されます。